whitening

ホワイトニングのデメリットとリスク

ホワイトニングは歯に安全?

歯科医院で行われる歯のホワイトニングは、日本で承認を得た材料と方法で行う、リスクの低いホワイトニングです。

歯医者で歯を白くするために使用するホワイトニングは、過酸化水素・もしくは過酸化尿素という成分です。この過酸化水素(尿素)は漂白剤に使用されているため、「漂白剤が肌に触れると危険なのでは?」という誤解をされることがあります。しかし、実際にはオキシドールなどの消毒液として使用されるように、肌に直接塗布する使用方法もあります。

つまり、用法用量を間違えれば毒にもなり、用法用量を守って使うと薬にもなるということです。そのため、このホワイトニングに過酸化水素(尿素)を使用することは、歯科医師がいる歯科医院でのみ使用することが許されています。歯科医師の判断で使用すれば、決して危険な薬剤や施術ではありません。

歯が白くなるメカニズム

市販のホワイトニングや歯医者以外でのホワイトニングは、酸や研磨剤の働きにより歯についた汚れを落とすことで歯を白くします。

歯医者のホワイトニングで使用する過酸化水素(尿素)は、歯に浸透することでエナメル質に吸着した着色汚れを透明化する働きを持っています。さらにこの成分は、付着した汚れだけではなく歯の色素も分解して白くする明確な漂白効果があるため、歯を白くすることが出来ます。

また、浸透したホワイトニング剤は、歯の表面の形状を角状から球状に変えると言われています。これをマスキング効果と言い、透明なエナメル質をすりガラスのように光を乱反射させることで、歯を白く見せる事ができます。

ホワイトニングのデメリットとリスク

歯を「真っ白」にすることはできない

ホワイトニングによって、完全な「真っ白」になることは期待できません。ホワイトニングは、歯の色を自然な白さにすることが目的であり、歯の明るさを上げながら白くしていく治療のためです。

効果には個人差がある

ホワイトニングの効果は個人によって異なり、すべての人に同じ結果が得られるわけではありません。歯の状態や色の深さが、人によって異なるためです。

同じ種類や同じ濃度のホワイトニング剤で治療を進めても、人によって効果が異なることをあらかじめ理解しておく必要があります。

効果が永久に続くわけではない

ホワイトニングの効果が永久に続くわけではありません。ホワイトニングの種類ごとの持続期間は、以下の通りです。

ホワイトニングの種類ホワイトニングの持続期間
オフィスホワイトニング3ヶ月~6ヶ月程度
ホームホワイトニング6ヶ月~1年程度
デュアルホワイトニング
(オフィスホワイトインングとホームホワイトニングの併用)
1年以上

いずれの方法でも、定期的なケアや再施術をしなければ色が元に戻ってしまう可能性があります。

定期的なメンテナンスが欠かせない

ホワイトニング後も、定期的なメンテナンスが必要です。定期的なメンテナンスができないと、元の色に戻る可能性があります。

定期的なメンテナンスとしては、歯科医院でのクリーニングや、自宅での適切な歯磨きなどがあげられます。歯の白さを保つため、手間を惜しまないようにしましょう。

自由診療の扱いとなる

ホワイトニングは自由診療の扱いとなり、保険適用外のため全額自己負担です。そのため、ホワイトニングを受ける方の金銭的負担が増えます。

ホワイトニングのなかで「ホームホワイトニング」は比較的費用を抑えられるものの、オフィスホワイトニングよりも効果が出るまで時間がかかるというデメリットがあります。

歯が過敏になる

ホワイトニング処置後、歯が冷たいものや熱いものに敏感になることがあります。中には、翌朝強いしみで目が覚める人もいます。しみる程度には個人差がありますが、適切なケアと経過観察で改善されることがほとんどです。しみないためにはしみ止め効果のある歯磨き粉を使用したり、しみている間は処方された痛み止めを使用することで症状が治まることが多いです。

また、虫歯があるのにホワイトニングを行うと、ホワイトニング剤が虫歯で溶けた部分を刺激し、強い痛みを覚える可能性があります。ホワイトニング前には虫歯のチェックや治療が必要です。

歯ぐきへの刺激

ホワイトニング剤が歯茎に触れることで、一時的な腫れや炎症を引き起こすことがあります。適切な処置法(施術前に歯ぐきを守る処置)やアフターケアでこれを軽減できます。

また、歯周病の症状がある方がホワイトニングを行うと、歯ぐきにダメージ及び、腫れ・痛みの症状がでやすくなります。ホワイトニングを希望される方は、予め歯のクリーニングで歯石や汚れを取り、菌の数をコントロールし、歯ぐきが落ち着いた状態で処置を行う必要があります。

効果に限りがある

ホワイトニングの効果は個人差があり、持続期間も様々ですが、一般的には歯科医院で行うオフィスホワイトニングで3~6か月、歯科医師の指示の下、自宅で行うホームホワイトニングで6〜12ヶ月ほど効果が保たれることが多いです。ただし、これは着色しやすい物を多く摂取したり、セルフケアの状態によって大きく異なります。

コーヒーや紅茶、ワイン、カレーなど着色しやすい食べ物・飲み物を多く摂ると効果は短くなったり、食後に歯磨きをしない人は長期の効果を期待できなくなるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクも伴います。

誤った使用法によるダメージ

市販のホワイトニング製品や適切でない方法でホワイトニング剤を使用すると、歯や歯茎へのダメージが増えるリスクがあります。市販のホワイトニング剤は、歯医者で使用するホワイトニング剤の「歯を白くする成分:過酸化水素・尿素」を含みません。そのため、歯医者のホワイトニングのような漂白効果を得ることは難しいです。だからといって、分量を多く使ったり過剰な使い方をしても、歯は一定の白さから効果を得ることが出来ないばかりか、歯や歯ぐきを傷めることになる可能性もあります。ホワイトニングは市販でも歯医者で処方された物でも、用法用量を守ることが重要です。

痛みや腫れを生じるリスク

未治療の虫歯がある場合、ホワイトニングを行うことで症状を悪化させるリスクがあります。逆に治療した歯(詰め物や被せ物)はホワイトニングをしても白くはなりません。変色歯には効果が限定的であったり、逆に変色が目立つ可能性もあります。

また、歯ぐきに炎症があっても痛みや炎症が重症化するリスクに繋がります。ホワイトニング前には事前に歯科医師の診察を受けることが重要です。

ホワイトニングの種類とメリットデメリットについて

ホワイトニングとは

歯のホワイトニングとは歯の表面の色素や変色を取り除き、より白く明るい歯を得るための方法です。

日頃の食事や嗜好品などにより歯の表面が黄ばんだり着色してしまったりすることがありますが、ホワイトニングによってそれらをきれいにし、白く輝く歯を手にいれることができます。見た目に大きな変化をもたらしてくれるホワイトニングは、自然と笑顔が増え自信を取り戻すことにも効果的です。

ホワイトニングは大きく3種類に分けることができます。

・歯科医院で行うオフィスホワイトニング
・自宅で行うホームホワイトニング
・その両方を組み合わせたデュアルホワイトニング

それぞれの特徴について紹介します。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングは、歯科医院で行われるプロフェッショナルなホワイトニング方法です。

この方法は専用のホワイトニング薬剤を歯の表面に塗布し、特殊な光を当てることで歯の色素や変色を取り除きます。短時間でその効果が得られるため、近いうちに結婚式があるなど急いで白くしたい人に特におすすめです。

まずは歯石除去など基本的なクリーニングを行います。
歯の表面をできるだけきれいにした状態でホワイトニングを行います。
高濃度の過酸化水素を主成分とする専用のホワイトニング剤を歯の表面に塗布します。この薬剤が歯の表面に浸透し、色素や変色を分解して歯を白くします。そしてその効果を高めるために特殊な光を照射します。
すると変色を取り除くプロセスが促進され、短時間で白い歯を手にいれることができます。

オフィスホワイトニングは通常1回のセッションで効果を得ることができ、その即効性がメリットの1つであるといわれています。施術後に鏡で確認し、その白さを実感することができるでしょう。
しかしながらそれぞれの歯の状態、希望の白さは異なるため、理想の白さになるまでには、数回繰り返すことも少なくありません。ホワイトニング前の状態がどれほど変色しているか、そしてどのくらい白くなりたいかによって、施術回数は変わります。

また、オフィスホワイトニングの効果は持続的であるとされていますが、例えば毎日コーヒーや赤ワインなど変色しやすいものを好む生活を続けていれば、そうでない人と比較した場合にその差は顕著に現れるでしょう。

オフィスホワイトニングは患者さまの歯の状態に合わせて調整することができます。歯の状態や色合いなどを考慮した上で最適なホワイトニング方法を選択します。
理想の色や生活習慣など本人の希望によって、計画や期間を調整することができるでしょう。

また、歯科医院で行うプロによる施術となるため、安心して受けることができます。施術中にも患者さまの歯の反応を見ながら必要に応じて処置を調整することも可能です。
施術後には適切なアフターケアやより白さを持続させるためのアドバイスを受けることもできます。

オフィスホワイトニングのメリットとデメリット

メリット

即効性がある

通常1回の施術で効果が現れるため、施術後にすぐ白さを実感することができます。

効果の持続

オフィスホワイトニングの効果は通常持続的であり、定期的な検診やクリーニングなどメインテナンスを行うことで長期間にわたって白い歯を維持することができます。

歯科医院で完結

患者さまは自分で何か作業をする必要がないため、来院するだけで全て完結します。
自宅で行うのが不安や面倒に感じる人にはオフィスホワイトニングが向いているでしょう。

専門家によるケア

歯科医院で行うプロによる施術となるため、患者さまは安心して施術を受けることができます。
施術中の様子を観察しながら必要に応じて処置を調整することもできます。

安全性

歯科医師または歯科衛生士による施術は、安全であり、歯への損傷のリスクが低いとされています。

デメリット

費用

オフィスホワイトニングは保険の適用外であり、他のホワイトニング方法と比較しても費用が高いことがあります。専門的なケアや設備が必要となるため、その分費用がかかります。

感度の増加

全ての人に当てはまるわけではありませんが、ホワイトニング後に歯の感度が増すことがあります。歯に風が当たるとしみたり、痛みを感じたり、食事をすると過敏に反応するなど知覚過敏のような症状が出ることがあります。この症状は一時的で、数日から1週間で治まることが多いです。

複数回行うこと

1回の施術で理想の白さまで到達しなかった場合には、何回か繰り返してホワイトニングを行うことがあります。これはもともとの色合いからどの程度白くなりたいか、本人の希望次第であり、さらには白くなりやすい、なりにくいなど歯の状態や生活習慣にもよるため、回数は個人によって異なります。
また、回数が増えると費用や時間がその分かかることがあります。

全ての歯に適しているわけではない

人工の被せ物はホワイトニングの対象外です。
すでに治療済みの被せ物はホワイトニングでは色を変えることができません。
他にも神経が生きているかどうか、単純に歯の表面の変色や色素沈着によるものなのか、その歯の状態によってホワイトニング方法が異なる場合があります。

効果の個人差

同じ薬剤を同じ回数使用したとしても、人によってホワイトニングの効果が異なることがあります。
歯のタイプや色、変色の程度によって効果が得られるかどうかが変わってきます。
歯の色が気になるといっても、黄色っぽい色なのか灰色っぽい色なのか、その程度によっても異なります。

オフィスホワイトニングは安全で効果的な方法である一方で、施術前に必ず専門家と相談し、患者さまの歯の状態や希望によっては他のホワイトニング方法も検討することをおすすめします。
最適なホワイトニングプランを決めることが大切です。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、患者さまが自宅で行う歯のホワイトニング方法です。専用のホワイトニング用マウスピースや薬剤を使用し、歯をより白くします。一般的には歯科医師または歯科衛生士指導のもとに行われ、一定期間にわたってご自身で行います。
まずは患者さまの歯に合った専用のマウスピースを作製します。このマウスピースに過酸化尿素を主成分とするホワイトニング剤を乗せて、歯に装着します。

薬剤濃度が数種類あり、それによって装着時間も変わってきますが、多くの場合1日数時間の装着で効果が得られるでしょう。使用前に歯科医院で十分な説明を受けてから行うことが欠かせませんが、使用の途中でマウスピースの適合性や歯の感度などをチェックし、正しく使えているか確認することも大切です。
また、ホームホワイトニングが完了した後にはその白さを評価し、より持続させるためのアドバイスを受けると良いでしょう。

ホームホワイトニングのメリットとデメリット

メリット

自宅でのホワイトニングが可能

患者さまは自宅で自分のペースでホワイトニングをすることができます。
歯科医院に何度も通うのが難しい場合や忙しいスケジュールの人に適しています。

効果が長持ち

オフィスホワイトニングよりもホワイトニング剤の濃度は低いですが、ゆっくり時間をかけて白くしていくために、その後の効果が長持ちするといわれています。

しみにくい

低濃度のホワイトニング剤を使って時間をかけて白くしていくため、オフィスホワイトニングに比べて知覚過敏などの症状は出にくいといえるでしょう。もししみたり痛みなどの症状が現れたとしても、装着時間を減らしてみたり、1日休憩をしてから再開するなど個人のペースで進めることができます。

定期的に行う

ホームホワイトニングのマウスピースは一度作製するとその後はホワイトニング剤を購入するだけで再度行うことが可能です。マウスピース作製後に歯の治療などにより形が変わらなければ、数年後にまた白くしたいと思った時にもそのまま使うことができます。
一度は満足のいく白さを手に入れたとしても、長い間には少しずつ色が後戻りすることもあるため、大切に保管しておくと良いでしょう。

デメリット

自己管理が必要

ホームホワイトニングは自宅で行うため、患者さま自身が管理する必要があります。
使用方法や注意点をよく理解し、それに従って行うことが大切です。
指示通りに使えなかったり、過剰に使用したりすると歯や歯ぐきに損傷を与える可能性があります。

結果の個人差

ホワイトニングの結果には個人差があります。歯のタイプや変色の原因によって効果が異なることがあります。

時間がかかる

オフィスホワイトニングよりも低濃度のホワイトニング剤を使用するため、効果を実感するまでに時間がかかります。多くのホームホワイトニングは約2週間の使用が一般的です。

感度の増加

オフィスホワイトニング同様、ホワイトニング後に歯の感度が増すことがあります。知覚過敏のような症状が現れることがありますが、これは通常一時的なものでホワイトニングが完了すると自然と改善されるでしょう。

ホームホワイトニングは患者さまのライフスタイルや希望に合わせた柔軟なオプションを提供しますが、専門家の目が離れる場所で行うため適切な使用とフォローアップが大切です。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングはオフィスとホームの両方を組み合わせたホワイトニング方法です。
集中してホワイトニングを行うため、短期間でより白く、そして長持ちする一番効果的な方法といえるでしょう。
しかしその分費用がかかり、歯科医院に通いながら自宅でも行うため時間も必要になります。

ホワイトニング後でも飲食は可能だが色の濃いものはNG​​

ホワイトニング直後は、30分後以降は飲食自体を制限されることはありません。ただ注意すべきなのが、「色の濃い食べ物・飲み物」です。

ホワイトニング後に色の濃い食べ物・飲み物を口に含むときは、最低でも以下の時間を空けるようにしてください。

  • オフィスホワイトニング後は24時間〜48時間
  • ホームホワイトニング後は1時間〜2時間

オフィスホワイトニングは、ホームホワイトニングよりも白くなる効果が強い分、ホワイトニング後の色戻りもしやすくなっています。

ホワイトニング後に色の濃い食事がNGな2つの理由

ホワイトニング後に色の濃い食べ物・飲み物に注意しなければいけない理由は、主に以下の2つがあります。

  1. 施術によって歯が乾燥するため
  2. 歯の表面の「ペリクル」がはがれるため

それぞれについて詳しく解説していきます。

理由①施術によって歯が乾燥するため

ホワイトニングの施術後は、歯の表面が乾燥しているため、色の濃い食べ物・飲み物を避ける必要があります。歯の表面が乾燥することで、通常の歯と比較していろいろなものを吸収しやすくなっているためです。

歯の表面が乾燥する理由として、主に以下2つの要因があります。

  • 施術中は口を開いた状態が続くため
  • 施術に使用した薬剤が乾燥を招くため

ホワイトニング後は、通常時と比較して歯がいろいろなものを吸収しやすいと覚えておいておきましょう。

理由②歯の表面の「ペリクル」がはがれるため

ホワイトニング後は、歯の表面に存在する「ペリクル」が剥がれるため、歯が色素に対して特に敏感になります。

ペリクルの主な役割は、「歯のエナメル質保護」と「歯の表面全体をコーティング」の2つです。しかし、ホワイトニングで使用する薬剤により、このペリクルが剥がれます。結果として、歯のエナメル質は露出し、色の濃い食べ物や飲み物の色素や刺激に弱くなります。

ペリクルが完全に回復するまでには、約24時間から48時間かかります。これが、「ホワイトニング後は24時間〜48時間、色の濃い飲食物を避けるべき」といわれる理由です。

ホワイトニング後の食事で推奨するものと控えるべきもの

では具体的に、ホワイトニング後はどのような食べ物・飲み物であれば口に含んでいいのでしょうか。

ホワイトニング後の食事で推奨するものと控えるべきものをそれぞれ紹介するので、参考にしてください。

ホワイトニング後に推奨する食べ物・飲み物

ホワイトニング後に推奨する食べ物・飲み物に加えて、飲んでいいお酒についてもご紹介します。

ホワイトニング後に推奨する食べ物白米チキン白身魚パスタ(クリームソース系の色が薄いもの)ヨーグルト(無糖かつ無添加のものを選ぶ)カリフラワーや大根など白い野菜バナナやリンゴなど色の薄いフルーツ
ホワイトニング後に推奨する飲み物牛乳水ハーブティーといった色の薄いお茶(カフェインフリーのものを選ぶ)
ホワイトニング後に推奨するアルコール白ワインなど無色透明なお酒

以上の食べ物・飲み物は、ホワイトニング後に口に含んでも歯へ着色する心配はほとんどありません。

ただし、食べ物・飲み物も、調理法や加工の方法によっては歯に色をつける可能性があります。たとえば、チキンや白身魚を色の濃いソースで調理したりパスタに色の濃いソースを使ったりすると、歯に色をつける可能性があるため注意してください。

ホワイトニング後は控えるべき食べ物・飲み物

反対に、ホワイトニング後に控えるべき食べ物・飲み物・アルコールは以下のとおりです。

ホワイトニング後に控えるべき食べ物ベリー類(ブルーベリー、ストロベリーなど)カレートマトソースソイソースチョコレートレモンケチャップキムチ
ホワイトニング後に控えるべき飲み物コーヒー紅茶コーラ類炭酸飲料豆乳
ホワイトニング後に控えるべきアルコール赤ワインビールハイボールカクテル(色の濃いもの)

歯への着色やダメージを防ぐため、ホワイトニング後は以下のような食べ物・飲み物を控えましょう。

  • 色の濃いもの
  • カフェインを含むもの
  • イソフラボンを含むもの
  • 酸性のもの

以上のようなものをホワイトニング後に口に含んでしまった場合は、歯磨きやうがいをして口腔ケアをしてください。

ホワイトニング後の食事で気をつけること

ホワイトニング後の食事では、「色の濃い食べ物・飲み物を避ける」以外にも、以下の3点に気をつけるようにしましょう。

  1. 食事前は一杯の水を飲む
  2. 食事中はこまめに水を飲む
  3. 食事後すぐに歯を磨く

食事前は一杯の水を飲む

食事をするときは、とにかく「歯を乾燥させたままにしない」ことが大切です。そのため、食事前に一杯の水を飲んでおき、歯の表面を湿らせておきましょう。

食事中はこまめに水を飲む

食事前と同様に、食事中もこまめに水を飲むようにしてください。こまめに水を飲むことで、歯の表面の乾燥を防ぐだけでなく、歯の表面に付着したものを流して着色を防げます。

食事後すぐに歯を磨く

食事後は、すぐに歯を磨くようにしてください。歯磨きによって、歯の表面についたものを取り除き、着色を防ぎます。

ホワイトニング期間中は歯磨きを常備しておくと良いですが、もし持ち運びが難しい場合はうがいにて代用しましょう。

ホワイトニング後におすすめな食事メニュー

ホワイトニング後におすすめな食事メニューを、朝・昼・夜の3つに分けて紹介します。

朝のメニュー例

ホワイトニング後の朝におすすめのメニューは、以下のようなものです。

  • 白米(もしくはおかゆ)
  • 白身魚
  • 水や白湯
  • お吸い物
  • 食パン
  • 牛乳

お味噌汁や納豆といったイソフラボンを含む食べ物や、色の濃いジャムやフルーツなどを避けるようにしてください。

昼のメニュー例

ホワイトニング後の昼におすすめのメニューは、以下のようなものです。

  • 塩ラーメンや鶏白湯ラーメンなど薄い色のラーメン
  • クリーム系やペペロンチーノなどのパスタ類
  • 塩系の焼きそば

味噌ラーメンやソース焼きそばといった色の濃い食べ物は避けてください。

夜のメニュー例

ホワイトニング後の夜におすすめのメニューは、以下のようなものです。

  • 白身魚
  • 薄い色の調味料で味付けしたハンバーグ
  • 塩味の焼き鳥全般
  • ポテト

夜にお酒を飲む場合は、白ワインといった無色透明なお酒を嗜むようにしてください。

ホワイトニング後の食事でよくある質問

「ホワイトニング後の食事」について、よくある質問と回答を以下にピックアップしました。

Q.セルフホワイトニング後の食事で気をつけることはある?

セルフホワイトニング後は、基本的に食事制限はありません。セルフホワイトニングの場合、オフィスやホームホワイトニングで使用する薬剤とは異なる薬剤を使用するためです。

ただし、「より白い歯を保ちたい」とお考えの方は、以下の点に気をつけましょう。

  • 色の濃い飲食物を避ける
  • 口をすすぐ
  • 歯を磨く
  • 食事の前後に水を飲む

これらに気をつけることで、セルフホワイトニング後の歯の白さを長持ちできます。

Q.ホワイトニング後に食べていいものの見極め方はある?

「ホワイトニング後にこれを食べても大丈夫かな?」と悩む食べ物がある場合は、プラスチック製のお皿やタッパーに着色するかどうかを考えてみてください。

「プラスチック製の食器に着色しやすい食べもの=ホワイトニング後は食べないほうがいいもの」となります。

また、白い服につくとシミになって落ちないものについても、歯に着色しやすい食べ物です。

Q.ホワイトニング後の食事以外に気をつけることはある?

ホワイトニング後は、食事以外にも以下のような点に気をつけてください。

  • ホワイトニング直後は喫煙を控える(特に紙タバコ)
  • ホワイトニング30分〜1時間は歯磨きを控え、その後の歯磨きは優しくおこなう
  • 口内は清潔に保つ

これらを意識していただければ、ホワイトニングの効果を最大限発揮できます。

ホワイトニングで知覚過敏になる5つの原因!対処法や予防法を解説

ホワイトニングは、白い歯を手に入れるための人気の方法として多くの人々に選ばれています。しかし、ホワイトニングによって知覚過敏の症状が現れることも。

そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。

  • ホワイトニングで知覚過敏になる5つの原因
  • ホワイトニング後の知覚過敏が痛すぎる場合の対処法6選
  • ホワイトニング後の知覚過敏による痛みの予防法3選
  • ホワイトニングと知覚過敏の関係を徹底解説しているので、ホワイトニング中の方も、これからホワイトニングを受ける方も、ぜひ最後までご覧ください。

そもそも知覚過敏とは?

そもそも知覚過敏とは、冷たい・熱い・甘いなどの刺激が歯に直接当たると痛みを感じる現象を指します。

通常の歯はエナメル質に覆われているため、神経が剥き出しになることはなく刺激が与えられても痛みは発生しません。

しかし、エナメル質が薄くなるか歯茎が後退して歯の根が露出すると、歯の神経に近い象牙質が外部の刺激に晒されやすくなります。象牙質には象牙細管という細かい管状のものがあり、この管を通って刺激が神経に伝わることで痛んだりしみたりする仕組みです。

知覚過敏による痛みは虫歯と似ているため、自己判断ではなく医師に判断してもらうことが大切です。

ホワイトニングで歯がしみる原因は知覚過敏

ホワイトニング後に、「歯がしみる・痛い」などの症状が現れることがありますが、知覚過敏の一時的な症状の場合が多いです。

ホワイトニングで使用される薬剤は、歯の表面の汚れや色素を除去する効果がありますが、その過程で歯のエナメル質が薄くなる・剥がれることがあります。これによって象牙質が露出しやすくなり、冷たい・熱い・甘いものなどに反応して歯がしみる感じが生じることがあるんです。

ホワイトニングで知覚過敏になる5つの原因

では、ホワイトニング後に知覚過敏となる具体的な原因として、以下の5つを解説します。

  1. ホワイトニングの薬剤が高濃度
  2. 歯周病で歯肉が下がり歯の根が露出している
  3. 虫歯がある
  4. 歯が削れている
  5. 歯にひびが入っている

ホワイトニングの薬剤が高濃度

ホワイトニング薬剤の濃度が高すぎると、歯のエナメル質や象牙質へ過度に刺激が与えられ、歯の神経が外部の刺激に敏感になる可能性があります。

また、ホワイトニング薬剤によって歯のエナメル層が剥がれることで細かい刺激に敏感となり、知覚過敏が引き起こされることもあるんです。

歯周病で歯肉が下がり歯の根が露出している

ホワイトニングの際に歯周病が存在すると、ホワイトニング後に知覚過敏を発症するリスクが高まります。

歯周病は、歯肉の炎症や歯の根が部分的に露出している状態です。そのためホワイトニングをおこなうと、薬剤が歯の根の象牙質にある象牙細管を通して神経を直接刺激し、知覚過敏を引き起こす可能性が増加します。

虫歯がある

虫歯がある状態でホワイトニングをすると、知覚過敏を発症することが多いです。虫歯は、歯の表面を保護するエナメル質が溶けている状態のため、ホワイトニング薬剤が象牙質の象牙細管を通して神経を刺激することで、知覚過敏を発症します。

そのため、虫歯が存在する状態でホワイトニングをおこなうと、知覚過敏のリスクが特に高まります。

歯が削れている

日常生活で歯ぎしりや食いしばりが癖になっていると、歯の表面にあるエナメル質が削られ、象牙質が剥き出しになります。象牙質が剥き出しの状態でホワイトニングをすることで、象牙細管を通って神経まで刺激が届き、知覚過敏となります。

歯にひびが入っている

ひび割れた歯は、ホワイトニング薬剤の影響を強く受け、知覚過敏を引き起こす可能性がある。

歯に入ったひびは、薬剤や外部刺激が内部の象牙質に進入しやすくなるため、知覚過敏の原因となります。

歯にひびが入ると、ホワイトニング薬剤やその他の外部刺激が歯の内部に侵入しやすくなります。

ホワイトニング後の知覚過敏は24時間程度で治まる

では、ホワイトニング後の知覚過敏はどのくらいで治まるのでしょうか。ホワイトニングを受けた後の知覚過敏は短期間であり、24時間以内には軽減されるのが一般的です。

48時間経過しても痛みが引かない場合は、別の原因がある可能性も。歯が痛い・しみるような症状が持続する場合は、早めに歯科医へ相談することが重要です。

ホワイトニング後の知覚過敏が痛すぎる場合の対処法5選

ホワイトニング後の知覚過敏で強い痛みを感じる場合、有効な対処法が存在するんです。今回は、以下6つの対処法を紹介します。

  1. 知覚過敏用の歯磨き粉を使う
  2. ホワイトニング後1日〜2日は食事に注意する
  3. 市販の鎮痛剤を服用する
  4. 歯科医院でコーティングしてもらう
  5. マウスピースの装着時間を短くする(ホームホワイトニング)

知覚過敏用の歯磨き粉を使う

刺激を抑えられる知覚過敏用の歯磨き粉を使用することで、痛みを和らげられます。

またフッ素配合の歯磨き粉も、エナメル質の働きを強化し象牙質を保護する働きがあるためおすすめです。

ホワイトニング後1日〜2日は食事に注意する

ホワイトニング直後の歯は特に敏感なため、ホワイトニング後1日〜2日の食事は以下のような点に注意してください。

  • 冷たい飲食物や熱すぎる飲食物の摂取を控える
  • 酸味の強い果物や飲み物を避ける
  • 甘い飲食物や飲み物の摂取を控える

市販の鎮痛剤を服用する

一時的な知覚過敏による痛みは、ロキソニンをはじめとした市販の鎮痛剤によって緩和されることがあります。日頃から服用している鎮痛剤があれば、その薬を服用するようにしてください。

ただし、痛みが長引く場合は知覚過敏が原因でないことも考えられます。早めに歯科医へ相談するようにしましょう。

歯科医院でコーティングしてもらう

歯科医院でのコーティングも、ホワイトニング後の知覚過敏に有効です。歯の表面がコーティングされれば象牙質が守られ、痛みの原因となる刺激を受けなくなります。

ただし、コーティングの効果を最大化するためには複数回の塗布をしなければなりません。

マウスピースの装着時間を短くする(ホームホワイトニング)

ホームホワイトニングの場合、マウスピースにホワイトニング剤を塗布して歯に当てる時間を短くすることで、歯への刺激を減少させられます。

推奨される装着時間で痛みが発生するようであれば、短めにしてみましょう。

ホワイトニング後の知覚過敏による痛みの予防法3選

ホワイトニングによる知覚過敏の痛みを和らげるために、事前にできることもあります。今回は、痛みの予防法として以下の3つをご紹介します。

  1. 虫歯や歯周病の治療を先に済ませておく
  2. ホワイトニング前から知覚過敏用の歯磨き粉を使う
  3. 薬剤の用法用量を守る(ホームホワイトニング)

虫歯や歯周病の治療を先に済ませておく

前述もしたように、虫歯や歯周病はホワイトニングによる知覚過敏の原因となりかねません。そのため、虫歯や歯周病の治療を先に完了してからホワイトニングを進めるようにしてください。

歯科医院でホワイトニングを進める予定の方は、虫歯や歯周病がないか事前に診てもらいましょう。

ホワイトニング前から知覚過敏用の歯磨き粉を使う

知覚過敏用の歯磨き粉は、ホワイトニング後だけでなくホワイトニング前から使用しておきましょう。

知覚過敏用の歯磨き粉をホワイトニング前から使用することで、歯の表面を強化し、ホワイトニング時の痛みを予防できます。

薬剤の用法用量を守る(ホームホワイトニング)

ホームホワイトニングの場合、指示された用法用量を守ることが重要です。過剰な量の薬剤を使用すると、歯や歯茎への刺激が増し、知覚過敏の原因となります。

使用方法を正確に守ることで、ホワイトニングによる痛みを最小限に抑えることが可能です。

ホワイトニングをしない方がいいのはどんな人?

ホワイトニングが出来ない人

無カタラーゼ症

無カタラーゼ症の方はホワイトニングの絶対禁忌(その医療行為によって患者さんが死、もしくは不可逆的な障害を招くもの)です。歯科のホワイトニングで歯を白くする成分として使用する過酸化水素(尿素)は、一般の方にとっては害の少ない薬剤です。多少飲んでしまっても、体に影響が出ることはありません。

しかし、無カタラーゼ症というのは、 過酸化水素を分解するための酵素「カタラーゼ」が無い病気です。無カタラーゼ症の人がホワイトニング剤を使用すると、口腔内が腫れたり、口腔壊死を起こす危険性があります。無カタラーゼ症の調べ方は、少量のオキシドールを傷口に塗った際、白い泡が立たない場合は無カタラーゼ症の疑いがあります。

妊婦・授乳中の方

妊婦や授乳中の方は、胎児や乳児にホワイトニング剤が母体や母乳を通じて赤ちゃんに悪い影響を与える可能性があるため、ホワイトニングは相対的禁忌(通常医療行為では行わないこと)とされています。ホワイトニング剤によって胎児や乳児に影響が出たという明確な事例や文献があるわけではありませんが、可能性がある以上、リスクは回避すべきものだからです。

また、妊娠中はホルモンバランスが乱れ、口腔内の環境が悪くなりやすい状態です。産後も小さな子どもがいると妊娠中に患った虫歯や歯周病の治療が難しいため、治療ができていない場合も多くあります。

そのため、ホワイトニングは出産後・授乳が終わってから検討しましょう。

ホワイトニングに注意が必要な人

エナメル質形成不全症・ホワイトスポット

歯に白い斑点ができることをホワイトスポットと言います。ホワイトスポットにはいくつかの原因があり、歯のエナメル質からリンやカルシウムが溶け出す「脱灰」や、歯の一番外側の組織であるエナメル質が上手に出来ない「エナメル質形成不全症」という病気の場合等があります。

ホワイトスポットがある人がホワイトニングをすると、ホワイトスポットの周りの歯質が白くなり、目立たなくなる場合もありますが、逆にホワイトスポットの部分のみが不自然な白さに見えてしまう場合もあります。ホワイトスポットがある場合は、ホワイトスポットの治療をすることを前提でホワイトニングをすることをお勧めします。ホワイトニングをしてからホワイトスポットの治療をすることで、ホワイトスポットを治療した後の色を白い歯に合わせることができます。

テトラサイクリン歯の人

テトラサイクリン歯というのは、テトラサイクリン系抗生物質により変色した歯のことを言います。テトラサイクリン歯は抗生物質の成分が象牙質に沈着し、歯が褐色から灰色に変色します。重度になると変色が縞模様に現れれます。

テトラサイクリン歯の方はホワイトニングで効果が全く得られないわけではありません。ホワイトニングによって、白味は強くなりますが、茶色味や灰色味が全くなくなることはありません。縞模様も薄くなる可能性はありますが、消すのは難しいです。

ですから、一般的なホワイトニングと同様の効果は期待できませんが、それを同意の上で「今より白く」「変色を薄く」するという主訴で行うのであれば、試してみる価値はあると言えます。

無髄歯・失活歯による変色歯がある人

歯の一番内側には歯髄という神経や血管が通う管があります。この歯髄を虫歯などが原因で除去する処置をした歯を「無髄歯」、神経が死んでしまった歯や無髄歯を含めて「失活歯」と言います。通常、神経を取った無髄歯は、被せ物になることが多いですが、前歯の場合などは歯冠を残したまま抜髄(神経を取る処置)をすることもあります。しかし、歯は神経を失うと、文字通り「失活」するため、歯に血液が循環しなくなり、歯髄が収まっていた根幹に残った血液やコラーゲンが変色することで象牙質が濃くなり、色が黒っぽくなります。

この失活歯の変色は通常のホワイトニングをしても白くはなりません。失活による変色歯を白くする場合は、ウォーキングブリーチ(インターナルブリーチ)という、歯の内側から行うホワイトニングか、補綴(被せ物やラミネートベニア)が必要です。

治療歯がある人・多い人

歯医者のホワイトニングは補綴物(詰め物や被せ物)を白くすることは出来ません。また、レジン(樹脂)を使った白い詰め物もホワイトニングをしても白くならないため、かえって色が目立ってしまいます。そのため、セラミックの歯を入れる場合、歯を白くしたいのであれば先にホワイトニングをして、白くなった歯に合わせてセラミックの歯を作ります。

レジンによる修復箇所がある場合は、ホワイトニングを行った後にダイレクトボンディング(審美的な樹脂治療)で詰め物をやり直すことで、白くなった色味に合わせることが可能です。

光線アレルギーの方

光線アレルギーのある人は、オフィスホワイトニングは避けた方が良いとされています。オフィスホワイトニングでは歯を早く白くするために、薬剤を塗布した歯にブルーライトを照射します。このブルーライトは光線アレルギーの方に影響が出る紫外線とは異なりますが、万が一のことを考えるとやめておいた方が良いでしょう。

ホームホワイトニングであれば光を使いませんので施術が可能です。

嘔吐反射・呼吸器疾患のある方

嘔吐反射や呼吸器疾患がある場合、ホワイトニングによってその症状が誘発される場合があります。嘔吐反射がある場合は、マウスピースが難しい場合もあり、ホームホワイトニングは向いていません。歯面清掃や開咬器(口を開けるための道具)が耐えられるなら、オフィスホワイトニングは可能です。

呼吸器疾患のある方は、薬液からでる微量のガスにより、喘息などの発作を引き起こす可能性があります。ホワイトニングをされる場合は、医科の先生に相談の上施術されることをお勧めします。

安心してホワイトニングをするために

ホワイトニングは歯科医院で

歯科でのホワイトニングは、必ず歯科医師がお口の中をチェックし、歯科衛生士がお口の状態を管理しながら行います。歯科医師はホワイトニング剤による歯への影響のみならず、身体への影響や禁忌についての知識も持っていますので、患者さんごとにホワイトニングが可能か、有効かなどを判断することができます。

また、万が一歯がしみた場合の対応や、ホワイトニング前の口腔内のケアも行います。

市販のものやホワイトニングサロンと違い、歯を白くする効果が認められている「過酸化水素(尿素)」を使ったホワイトニングを行えるのは、歯科医がいる歯医者さんに限られます。歯を安全に白くしたいのでしたら、歯医者さんのホワイトニングをご検討下さい。

歯の色のお悩みは歯科医に相談

歯を白くしたかったのに、「思ったようにに白くならなかった」「見栄えが悪くなった」と後悔しないためには、「歯を白くする」メカニズムを理解する必要があります。もし、歯が白くならずに後悔したのであれば、あなたが使ったホワイトニング剤は、歯の汚れは取ることができても、歯の色を変えることは出来ないものだったのかもしれません。

歯医者のホワイトニングは、歯の表面や組織を漂白し、白くすることができるホワイトニングです。また、ホワイトニングで白くならない歯に対しても対処法を持ち合わせています。歯の色のことでお悩みでしたら、歯医者に相談しましょう。

ホワイトニングとは

着色汚れなどによる「歯の黄ばみを白くする」ことを「ホワイトニング」といいます。
ホワイトニングの方法には、以下の3つがあります。

  • 過酸化尿素や過酸化水素といった成分を使用し、着色汚れを分解して白くする方法
  • セラミックを被せて白くする方法
  • ステインを除去する方法

中でも、ホワイトニング成分である過酸化水素は、体内に長時間かつ高濃度で残ると組織を壊死させる恐れがあるため、患っている病気や体質によっては施術ができない場合もあります。

以下で、詳しくホワイトニングを受けられない方または要相談の方をご紹介します。

外的要因とは

外的要因は、食べ物や飲み物や歯科治療など体外からの影響のことを指します。
具体的な外的要因は下記と通りです。

ホワイトニングを受けられないまたは要相談の方

ホワイトニングを受けられない方に該当するのは以下の通りです。

  • 妊娠中および授乳中の方
  • 無カタラーゼ症の方

また、相談が必要な方は以下となります。

  • 歯の神経の治療済みの方
  • 詰め物をしている方

これらに該当する方は効果が実感しにくいだけでなく、歯や体の健康リスクも伴います。

妊娠中および授乳中の方

妊娠中および授乳中の方は、ホワイトニングをおすすめできません。
ホワイトニングに使用する薬剤や施術が、妊婦や胎児に与える影響が明確になっていないためです。
安全性を保障できないため、ホワイトニングは推奨できません。

無カタラーゼ症の方

無カタラーゼ症の方は、ホワイトニングの施術を受けることができません。
カタラーゼとは、過酸化水素を酸素と水に分解し無毒化する酵素で、タンパク質の一種です。
無カタラーゼ症の方は、ホワイトニングに使用される薬剤である過酸化水素を分解できず、壊死のリスクが上がるため、安全性を保障できません。

無症状なため、普段の生活で気づくことは難しいですが、歯周ポケットにオキシドールを1滴たらして泡立たなければ、無カタラーゼ症の疑いがあると判断できます。

詰め物・被せ物をしている方

詰め物や、被せ物をしている方は相談が必要です。
詰め物や被せ物は、ホワイトニングの効果を得られないため、ホワイトニングの施術後、本来の歯との色の差ができてしまいます。
詰め物に色を合わせるかどうか、歯科医師と相談しましょう。

歯の神経が機能しなくなっている方

歯の神経が死んでしまっている方は、要相談です。
神経が生きている歯と死んでいる歯とでは、ホワイトニング施術の方法が異なります。
十分な効果を得るためにも、前もって歯科医師と施術の方針を相談しましょう。

ホワイトニングの注意点

どのホワイトニング方法であっても、共通の注意点があります。

ホワイトニング後は、できるだけステインが付きやすい「赤ワイン」や「カレー」などの飲食物を避けなければなりません。
それらを摂取することで、歯の色が元の色に戻りやすくなってしまうためです。

もし摂取した場合は、できるだけ早く、歯磨きや洗口液でステインを洗い流しましょう。
ステイン対策のアイテムを使うとより効果的です。

ホワイトニングの種類

ホワイトニングの種類は以下の3つです。

  • ホームホワイトニング
  • オフィスホワイトニング
  • デュアルホワイトニング

それぞれの特長とメリット・デメリットをご紹介します。

ホームホワイトニングの特長

ホームホワイトニングは、名称のとおり家で行うホワイトニング方法です。
マウスピースと専用の薬剤を用意し、光をあてて自然な白い歯を目指します。

ホームホワイトニングは、2週間程度で効果が出はじめますが、歯の白さのレベルにより完了するまでには2か月ほどかかります。
また、期間をかけてゆっくりホワイトニングを行うため、一度白くなると長期間その状態を保ちやすい傾向にあります。

ホームホワイトニングのメリット
  • 自然な歯の白さを手に入れられる
  • 好きなタイミングでホワイトニングができる
  • 効果が長期間持続する
ホームホワイトニングのデメリット
  • 効果を得るまでに期間がかかる
  • ホワイトニング後はステインが付きやすいため食事制限が必要

ホームホワイトニングは以下の方におすすめです。

  • 効忙しくホワイトニング治療の時間がとれない方
  • 自然な白い歯を目指したい方
  • 長期間効果を持続させたい方

オフィスホワイトニングの特長

歯科医院に通うホワイトニング方法です。
過酸化水素や過酸化尿素を使用してホワイトニング施術を行います。

高濃度な薬剤を使用するため、1回の施術で白さを実感する方が多い傾向にあります。
元の歯の色や目指す白さのレベルにより変動しますが、一般的には3〜6回程度通院します。
また、短期間で効果を得られる分、白さの持続期間も短期間となる恐れがあります。

オフィスホワイトニングのメリット
  • 短期間でホワイトニング効果を得られる
  • 歯科医師や歯科衛生士に施術してもらうため色ムラの心配がほとんどない
  • 施術中にしみるなどの症状が出た場合、適切な処置が受けられる
オフィスホワイトニングのデメリット
  • 効果持続時間が短い場合がある
  • ホワイトニング剤の濃度が高いため歯がしみる場合がある
  • ホワイトニング後はステインが付きやすいため食事制限が必要

オフィスホワイトニングは以下の方におすすめです。

  • 短期間でホワイトニング効果を得たい方
  • 色ムラが心配でご自身でのホワイトニングは避けたい方

デュアルホワイトニングの特長

ホームホワイトニングと、オフィスホワイトニングを併用するホワイトニング方法です。
短期間で効果を得られるオフィスホワイトニングのメリットと、長期間効果を持続させられるホームホワイトニング、両方のメリットを兼ね備えています。

一般的には、「オフィスホワイトニング1回→ホームホワイトニング2週間」の流れを2セット行います。

デュアルホワイトニングのメリット
  • 原則通院は2回のみで済む
  • 短期間で効果が得られる
  • 効果の持続期間が長い
デュアルホワイトニングのデメリット
  • ホワイトニング方法が2種類のため費用がかさむ
  • 薬剤の使用頻度が高いため知覚過敏になりやすい

このように、デュアルホワイトニングは、短期間で効果を得て長く継続させたい方におすすめの方法となっています。

ホワイトニングにかかる期間・費用

ホワイトニングにかかる期間と費用の比較表を作成しましたので、ぜひ参考にしてください。
※口腔内の状態により個人差があります。

種類期間費用
ホームホワイトニング約2週間一般歯科(約2万円~約4万円)ホワイトニング専門歯科(約1万5千円~約3万5万円)
オフィスホワイトニング約3週間一般歯科(約3万円~約5万円)ホワイトニング専門歯科(約5千円~約3万円)

まとめ:ホワイトニングをご検討中の方は歯科医院へご相談ください

今回は、歯のホワイトニングの種類や方法、費用などについてご紹介しました。
解説してきた内容を以下にまとめます。

  • ホワイトニングとは着色汚れなどによる「歯の黄ばみを白くする」こと
  • 患っている病気や妊娠などにより、施術を受けられるか相談が必要
  • ホワイトニングにはホーム、オフィス、デュアルの3種類がある
  • 費用や施術期間は個人差がある

ホワイトニング施術は口腔内の環境により異なるため、安心してホワイトニングを行うには歯科医師と相談のうえ進めることが大切です。

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