whitening

ホワイトニング 比較

セルフホワイトニングと医療ホワイトニングの比較

実際セルフホワイトニングと医療ホワイトニングではどのような違いがあるのでしょうか?価格や頻度、メンテナンスなどで比較してみましょう。

セルフホワイトニングオフィスホワイトニング(医療)ホームホワイトニング(医療)
効果歯のもともとの色味自然で透明感のある白さ自然で透明感のある白さ
通院必要必要不必要
頻度
(白くしていく時期)
週に1〜3回2〜4週間に1回週に3回以上の使用
頻度
(メンテナンス)
2週間に1回程度3〜4ヶ月に1回程度月に2〜3回の使用
所要時間約30〜60分約60〜90分約30分〜2時間
価格相場1回3,000〜5,000円
通い放題サブスクタイプ
月額10,000 〜20,000円
1回15,000 〜50,000円20,000〜40,000円

ホワイトニングのよくある質問

Q.虫歯があります。ホワイトニングできますか?

高濃度の薬剤を使用するため、もともと染みる可能性があります。
健康な歯に比べて、虫歯にはより薬剤が染みやすくなっています。
そのため、緊急性が高いものであればホワイトニング前に虫歯治療を行う必要があります。

また、虫歯治療では詰め物や被せ物をしますよね。
ホワイトニングでは自然の歯のみ白くすることができるので、詰め物や被せ物の色を変えることができません。
自然の歯と詰め物の色に差ができないよう、詰め物の色をホワイトニング後の色に合わせるなどをして虫歯治療をしましょう。

Q.ホワイトニングで歯の色はどれくらい白くなりますか?

ホワイトニングは「歯を削らない、麻酔をしない、痛くない」など多くのメリットがありますが、ホワイトニングした途端に歯が真っ白になるわけではありません。 また患者さまの歯の色合いから徐々に白くなっていくので、どのくらい歯が白くなるかは個人差があります。

効果がゆっくりでてくるホームホワイトニングは、時間や方法によっても違ってきますが2週間ほどで効果を感じれる場合が多いです。

Q.セラミックをしていてもホワイトニングできますか?

可能です。

しかし、ホワイトニングは天然の歯のみに効果が出ますので、被せ物の色を変えることはできません。
そのため、ホワイトニングを行うことによって天然の歯と、セラミックの色に違いが出てきてしまう可能性もあります。

Q.どんな歯でも白くできますか?

治療前の歯と比較すれば白くなる可能性は高いですが、白くできる度合いや思い通りに白くなったと実感できるかは患者さまによって様々です。 その為最初にホワイトニングが適しているかカウンセリングを十分にする必要があります。

例えば、子供の時に飲んだ薬(テトラサイクリン系)の影響で変色してしまった場合、ホワイトンニングが有効なケースもありますが、白くできるレベルには限界があります。その為、歯の状態によってはホワイトニングが適さない場合もあることをご理解ください。

Q.ホワイトニングでどれくらいの歯の白さを手に入れることができますか?

歯の色の基準となるものをシェードガイドといいます。
シェードガイドは歯の色を確認する際に利用されています。
ホワイトニング施術前に現在の自身の歯の色を知り、施術後に再度確認することでどれくらいのレベルで白くなったのかを実感することができます。

日本人の歯はもともと黄色っぽいという特徴を持っています。
歯は象牙質とエナメル質などで構成されています。
歯の1番表面にあるエナメル質は、色が薄く半透明です。
内側にある象牙質はクリーム色をしています。
象牙質の色がエナメル質を通して透けて見えた色が歯の色になります。
生まれ持った象牙質の色は個人差があり、肌や目の色、髪の色がそれぞれ異なるように、もともと象牙質が白い人もいれば、黄みを帯びた人もいます。

また、日本人は欧米人に比べて歯の表面であるエナメル質が薄く、その下の黄みがかった象牙質が透けやすくなっています。
そのため、日本人の平均的な歯の色は黄色っぽいのです。

もともと黄色っぽい歯をもつ日本人ですが、ホワイトニングを行えばA1の白さまでは改善可能だと言われています。
ただし、スタート時の歯の色やホワイトニングの効きやすさには個人差があります。
どの施術を受けるのか、どのくらいの回数が必要なのかについては実際に歯科医院にて相談する必要があります。

Q.どこの歯科医院でホワイトニングを受けれますか? あと料金も知りたいです。

治療料金ですが、ホワイトニングは自由診療なので医院によって違ってきます。その為、料金の安さに目を奪われていると、トータルでは高くついてしまうケースがあります。 この様なことが起きないよう医院それぞれの料金システムを理解し、事前確認で「どこまで治療してもらえるのか?」「トータルでの支払いはいくらか?」など確認しておきましょう。
また、使用するホワイトニング剤の種類や、歯科医院の立地(都市部や地方)によっても料金は異なってきますので、様々な要素を考慮して医院選びをしてください。

Q.ホワイトニング治療は痛くありませんか?

ホワイトニング自体は痛くありませんが、人によっては知覚過敏が起き、歯がしみることがあります。
主な原因は、深い虫歯を治療した時の詰め物があったり、歯に目では見えないヒビがあると高い確率で起こります。 ですが、一過性の症状なので心配いりませんし、フッ素クリームでしみる症状を抑えることができます。

Q.ホワイトニングができない人はいますか?

歯と歯肉が健康であること、18歳以上であれば行うことができます。

〈ホワイトニングを行うことができない人〉

  • 虫歯がある人
  • 重度の歯周病
  • エナメル質にヒビがある
  • 知覚過敏がある
  • 呼吸器に疾患がある
  • 無カタラーゼ症がある※1
  • エナメル質や象牙質が十分に発達していない
  • 人工の歯
  • 妊婦、授乳中※2

※1 過酸化物を分解する酵素カタラーゼが体内にないので、ホワイトニング剤に含まれる物質を分解できません。

Q.短時間で終わるホワイトニング治療はありますか?

ホワイトニングの種類を大きく分けると下記の2種類になります。

  • 自宅でできて、効果がゆっくりでてくる「ホームホワイトニング」。
  • 歯科医院でおこない、効果が早くでる「オフィスホワイトニング」。

この選択肢の場合、歯科医院での治療で構わなければオフィスホワイトニングが向いています。 まずは専門医に「どれぐらいの期間で白くしたいか」を伝えるのが良いでしょう。

Q.白くなった歯は、永久に持続しますか?

残念ながら、ホワイトニングで白くなった歯は必ず一定の後戻りが起きます。
その為、歯の白さを長期間に渡って持続させるにはタッチアップと呼ばれる簡単なケア(3~6ヶ月に1度の簡単なホームホワイトニングなど)が必要になります。

Q.どうして18歳以下はホワイトニングができないのですか?

乳歯や生えたての永久歯に対してホワイトニングを行うと、どのような影響が起きるのかはっきりとわかっていません。
そのため、ホワイトニングの対象年齢は原則として18歳以上とされています。

Q.市販の歯磨き粉で歯を白くできますか?

歯が白くなったと感じるレベルは、人によって様々なので何とも言えませんが専門的な視点から見た場合は市販の歯磨き粉で歯を白くするのは難しいと考えます。
その理由は、ホワイトニング効果が期待できる主な薬剤「過酸化尿素、過酸化水素」などは、日本の薬事法で市販の歯磨き粉に入れることができなかったり、濃度に制限がある為です。

Q.どうして歯の黄ばみは起きるのですか?

  1. 食べ物による着色
  2. 歯の磨き残し
  3. 加齢による色の変化

大きく3つの原因が挙げられます。

着色を起こしやすい食べ物を控えたり、食事後ブラッシングをすることで着色汚れを防ぐことができます。

Q.ホワイトニングに興味はありますが、効果がでるか心配です。

ほとんどの場合、現状より歯は白くなります。その度合いによって、印象や見た目の雰囲気が良くなったり、気持ちに自信がつくなど精神的な効果が期待できます。
ただし人によって歯が白くなる度合いは違いますし、ホワイトニング治療後の感じ方は人それぞれなので効果は断言できません。

Q.着色を起こしやすい食べ物や飲み物を教えてください。

カレーやコーヒー、赤ワインなどが歯の黄ばみにつながるというこは知っている方も多いのではないでしょうか?

一見、着色とは無関係そうな豆乳ですが、原料である大豆に含まれるイソフラボンはステインになりやすい成分です。
その他にもバナナやぶどう、りんごなどに含まれているタンニンなどもステインになりやすい成分です。
こうみると、着色の原因になる食品がとても多いことがわかります。
着色を防ぐために食事を控えるのではなく、摂取後早めのブラッシングを行う意識を持つことが大切です。

Q.歯の色や質は、人によって違いますか?

髪の毛や皮膚の色に個人差があるように、歯の色や質にも個人差があります。また、加齢とともに歯は黄色くなっていきます。

Q.磨き残しがなぜ歯の黄ばみに繋がるのですか?

磨き残しがあるということは、つまり歯に食べかすが残った状態です。
歯についた食べかすから細菌が繁殖すると、歯の黄ばみに繋がります。

食べかすから繁殖した細菌を歯垢(プラーク)と呼びます。
更に、歯垢が歯の表面で固くなってしまったものを歯石といいます。
歯石はブラッシングで落とすことはできません。
歯石になってしまう前に、しっかりとブラッシングを行って歯垢を落とすことが大切です。

また歯垢や歯石は歯の黄ばみの原因になるだけでなく、虫歯や歯周病の原因にもなります。
末永く健康な歯で、美味しく食事を楽しむためにも毎日のブラッシングが大切です。

歯と歯の隙間、歯茎の境目など、見落としがちな場所ですが意識をすれば防ぐことができるところです。

Q.どうしてホワイトニングをすると、歯の黄ばみが白くなるのですか?

過酸化水素や過酸化尿素が歯の色素を分解することで、歯の色が白くなります。

Q.長時間ブラッシングを行えば、歯の黄ばみを取ることはできますか?

長時間のブラッシングは、返って歯に悪影響を与えてしまいます。
正しいブラッシング方法で、適切な時間で行いましょう。

〈ブラッシングの基本〉

  1. 歯ブラシの毛先を歯の面に当てましょう
  2. 歯ブラシの毛先が広がらない程度の力で動かす
    150〜200gのちからで
  3. 小刻みに動かす
    5〜10mmの幅を目安に小刻みに動かし、1〜2本ずつ磨く

注)オーバーブラッシング(力強すぎるブラッシング)に気をつけましょう!
オーバーブラッシングとは、力の入れすぎ、長時間やりすぎ、歯磨き粉の使いすぎによって歯や歯茎に傷がついてしまうことです。
オーバーブラッシングによって、歯肉退縮、歯のすり減りに繋がることもあります。

  • 歯肉退縮
    力強く磨きすぎることによって、歯茎が下がってしまうこと。
    歯肉退縮が起こると、歯が長くなったように見えるだけでなく、ものが詰まりやすくなります。
    また、一度下がってしまった歯茎は基本的に元に戻ることはありません。
  • 歯がすり減る
    オーバーブラッシングにより、エナメル質が傷つき象牙質が露出してしまうと、知覚過敏や虫歯になりやすくなります。
    露出した歯の根っこはエナメル質がある歯と比べ、3倍も虫歯のリスクが高まります。
    またエナメル質がすり減るということは、歯が黄色く見える原因の一つである象牙質の色がよりはっきりと現れるということです。
    つまり、より歯が黄色っぽくみえてしまうことになります

一度に大量の歯磨き粉を使って強く長時間ブラッシングをしてしまっていませんか?

一見、歯がキレイになっているように感じますが、歯や歯茎を傷つけてしまっているかもしれないことを頭に入れて、適切な方法でブラッシングをしましょう。

Q.ホワイトニングの効果はどのくらいの期間持続するのでしょうか?


まず、ホワイトニングには「ホームホワイトニング」と「オフィスホワイトニング」の2種類があります。

「ホームホワイトニング」は、作製したマウストレーにホワイトニング薬材を入れてご自分で行うホワイトニング方法です。

効果は個人差ありますが、半年から一年程度と言われております。
14日間続けるのが通常ですが、自分で行うので怠ると当然効果はありません。

対して「オフィスホワイトニング」は、クリニックで歯科医師、歯科衛生士が行いますので、来院してお口を開けていれば済むので気軽と言えますね。

こちらも効果は個人差ありますが、3ヶ月から半年程度と言われております。
一回の来院で済むので自宅で行うのが面倒と思われる方にオススメです。
さらに白くしたい場合は、続けて来院されて再度施術するのも良いと思います。

また、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングとを併用して行うのも良いと思います。
白い歯を保つために定期的にクリーニングをするのも効果的と言えます。

Q.ホワイトニングで口臭は改善されますか?

口臭の原因は、口内にある細菌が発生させるガスです。

歯の着色汚れをホワイトニングで落としただけでは、口臭がなくなるとは限りません。
口内に残された食べ物のカスに含まれるタンパク質を分解するときにガスが発生し、それが口臭の原因となります。
ホワイトニングは歯の着色汚れを落とし、歯の色を白く変えることができますが、口臭の原因である細菌をなくすことはできません。
口臭の原因である細菌が繁殖しないように口内を清潔に保つことが一番の口臭対策です。

Q.オフィスホワイトニングは安全でしょうか?また、どのくらいの期間で白くなりますか?

 
当院で使用しているオフィスホワイトニングシステムの「ティオンオフィス」は、日本できちんと認可を受けている材料ですので安全性に問題はありません。

ただ、妊娠中の方や気管支炎の方、喘息の方などは禁忌となりますのご注意ください。

また、白くなる期間ですが、基本オフィスホワイトニングは一回完結ですので、一回終わった時点で満足頂けたら終了となります。

もっと白くしたいという事でしたら、繰り返しホワイトニングを行うことになります。

Q.ホワイトニングって歯を削りますか?

ホワイトニングは歯を削ったり、歯を傷つけたりはしません。薬剤による着色物質の分解で歯が白くなります。

Q.神経が残っていない歯でも白くすることが出来るのでしょうか?

 
神経が残っていない歯(失活歯)は、オフィスホワイトニング法では白くすることが出来ないため、ウォーキングブリーチ法が適応となります。

ウォーキングブリーチ法では、まずは根管治療を行い、虫歯の処置を終わらせます。

次に、歯の裏側部分に穴を開けてやや深くまでアクセスします。

使用する薬剤は、過酸化水素水と過ホウサンナトリウムを混合した薬剤を歯の裏側の穴を開けた部位に詰め込み、薬剤が漏れないようしっかりと蓋をして一週間反応させます。

この作業を何回か繰り返してお好みの歯の色になったところで、裏側の穴に最終的な詰め物をして終了となります。

ただ時間の経過と共に色は元に戻ってくるので、気になりだしたら再度同じ施術をします。

Q.歯科医院でのホワイトニングとサロンで行うセルフホワイトニングの違いを教えてください。

サロンや専門店で行うセルフホワイトニングとは、店員さんから説明を受け自分で施術を行うものです。

一番の違いは実現できる歯の白さです。
セルフホワイトニングでは、食べ物や飲み物による着色を落とし、本来の歯の白さに戻すことができます。

それに対し、歯科医院でのホワイトニングでは歯そのものの黄ばみや黒ずみを落とし、本来の歯以上の白さを実現することができます。
違いの理由は、過酸化水素の入った薬剤を使用できるか、できないかです。
過酸化水素は殺菌・漂白作用を持つ水溶液で、傷口の消毒や衣類用漂白に利用されます。
高濃度の過酸化水素水は劇物にあたり、用法を間違えば危険であることから「歯科医師もしくは歯科医師の指導の歯科衛生士が処置すること」と法律で決められています。

サロンや専門店では歯科医師や歯科衛生士がいないので、過酸化水素を使用することができないのです。
施術は店員ではなく、自分で行うため人件費を抑えることができます。
そのため、歯科医院で行われるホワイトニングに比べ費用が大幅に安いのです。

セルフホワイトニングオフィスホワイトニング
目指す白さ本来の歯の白さ本来の歯以上の白さ
(過酸化水素水を使用)
効果がある着色の原因食べ物、飲み物による着色歯そのものの黄ばみ、黒ずみ
効果を実感できる回数3〜5回1回
費用1回あたり2,000円〜
5,000円程度
1回あたり10,000円〜40,000円程度
トータルで数十万円かかることも

Q.料金はおいくらですか?

当院では、
クリニックでするオフィスホワイトニングが1回16,500円(税込)、
ご自宅でして頂くホームホワイトニングが上下のホワイトニング用マウスピースとホームホワイトニング用ジェルが10日分ついて22,000円(税込)です。
その他、お得な回数券やコースメニューなどもご用意しております。

Q.オフィスホワイトニング時に痛みはないのでしょうか?

 
当院において、オフィスホワイトニング時に痛みや違和感を訴える方はほとんどおりません。

現在当院で使用しているティオンオフィスホワイトニングシステムで使用する薬剤は、比較的強い方の部類に入りますが、施術中に痛みや違和感はほぼ無いと言って良いでしょう。

稀に過敏症状が出る場合もありますが、すぐに治まることが多いため心配いりません。

Q.デュアルホワイトニングとは何ですか?

歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングを併用したものです。
効果を実感できるまでが早く、また後戻りしにくいという特徴があります。

Q.ホワイトニングは歯周病があっても出来るのでしょうか?

 
歯周病に罹患している状態でのホワイトニングは好ましくないと言えます。

歯周病があると、ホワイトニング施術時に歯肉からの出血があるのでホワイトニング薬剤の効果が半減してしまう恐れがあります。

そのため、ホワイトニング前に歯周病はしっかり治しておいた方が良いでしょう。

また、歯周病で歯茎が腫れている場合は歯周病が治ると歯肉が引き締まり、歯肉の位置が変わるのでより多くの部分の歯をホワイトニングで白くする事が出来ます。

歯周病は痛みがないため放置してしまいがちですが、歯を失うケースの実に60%が歯周病によるものです。

Q.タバコが歯に与える影響を教えてください。

タバコを吸うと歯にヤニが付き、歯が黄ばんだり黒くなったりする原因となります。

ヤニが歯についていると見た目が悪くなるだけでなく、細菌も付着しやすくなるため、タバコを吸っている人は歯周病になりやすいと言われています。
タバコを吸うと歯だけ出なく歯茎の色も変わります。
血液の流れが悪くなり、歯茎が黒ずんでしまうのです。
歯肉の繊維化といいます。
歯茎の色が変わることで歯肉が炎症していても歯周病が発見しにくくなってしまいます。

Q.オフィスホワイトニングとホームホワイトニングは併用した方がいいの?

 
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのどちらも単体でホワイトニング効果は期待出来ます。

オフィスホワイトニングはクリニックで基本一回の施術となり煩わしさは全くありません。

診療ユニットで寝ている間に終わってしまいます。忙しい方に向いている方法と言えるでしょう。

ホームホワイトニングは自宅でご自分で施術していただく方法です。

ご自身の都合の良いときにやっていただければ良いのですが、一日では終わらないので繰り返す根気が必要です。

より白い歯をご希望される場合は、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングとを併用していただくとさらなるホワイトニング効果が期待出来ると思います。

Q.喫煙者でもホワイトニングをすることができますか?

可能です。

しかしホワイトニング後、喫煙をしていただく必要があります。
オフィスホワイトニング後であれば基本的に24時間〜48時間程度、
ホームホワイトニング後であれば薬剤のメーカにもよりますが6時間程度、
デュアルホワイトニング後であれば1時間程度喫煙をしていただく必要があります。
デュアルホワイトニングは1番色戻りが起こりにくいため、喫煙時間が最も短くなっています。

Q.矯正治療中でもホワイトニングは可能なのでしょうか?

 
矯正治療中のホワイトニングに関してですが、出来る場合と出来ない場合があります。

まず、ホワイトニングが出来る場合ですが、「舌側矯正」治療を行なっている場合は、オフィスホワイトニングが適応となり、クリニックでの施術となります。

ワイヤーやブラケットを使用しない「マウスピース矯正」の場合は、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方が適応となります。ホームホワイトニングはご自宅で14日間掛けて行う方法です。時間は掛かりますが、一回で行うオフィスホワイトニングと比べて、後戻りし難いという利点もあります。

ホワイトニングが出来ない場合ですが、歯の表面にブラケットを装着して、「ワイヤー矯正」治療をしているケースです。ホワイトニングの薬剤が歯に浸透しないため、ホワイトニングはブラケットが外れてからということになります。

Q.歯磨き粉でもホワイトニング効果を得ることはできますか?

歯の黄ばみは、ホワイトニング歯磨き粉で改善することができます。

しかし歯の黄ばんでいる原因によっては、歯磨き粉で白くできない場合もあります。
効果が期待できるものとして、

  • お茶、コーヒー、ワインなど食品による色素沈着
  • タバコのヤニ
  • 清掃不良

効果が期待できないものとして、

  • 歯の神経
  • 加齢

があります。

Q.妊娠中/授乳中でもホワイトニングは可能なのでしょうか?

 
ホワイトニングは、「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」に分類されますが、妊娠中や授乳中は、両方ともに控えた方が良いと思います。

オフィスホワイトニングにおいては、主に「過酸化水素」という薬剤が使用されます。ホワイトニング薬剤の注意書きにも記載されていますので、控えた方が無難です。

ホームホワイトニングにおいては、主に「過酸化尿素」という薬剤が使用されますが、施術時に分解されて過酸化水素を発生するので、オフィスホワイトニング同様、控えた方が無難と言えます。

では、妊娠中や授乳中、歯を白く保つにはどうしたら良いでしょうか。例えば市販品のホワイトニング歯磨き粉を使用する。これには過酸化尿素は入っていませんので、漂白の効果はありませんが、安心して使用出来ます。歯の表面の着色は抑えることが出来ます。

また、歯科医院でのクリーニングも有効だと思います。市販されていない専用のペーストで歯面を磨くことによって、自分では落とし難い箇所までツルツルピカピカにすることが出来ます。

Q.ホワイトニングとクリーニングの違いを教えてください。

ホワイトニングは、歯の表面に薬剤を塗り、光を当てることで歯を白くし見た目を美しくすることを目的としています。

それに対してクリーニングは、機械を使って歯垢や歯石などの汚れを落とすことを目的としています。
歯が白い人を見るとより魅力的に感じますよね。
そして自信を持って笑うことができます。
このように見た目がよくなるのがホワイトニングの効果です。

それに対し、汚れを落とすことで口内の細菌を減らし虫歯や歯周病の予防につなげたり、歯周病の進行を抑えたり、歯の着色しにくくするのがクリーニングの目的です。

Q.ホワイトニングをして歯にダメージはないのでしょうか?

 
ホワイトニングをする時に用いられる薬剤は、「過酸化水素」もしくは「過酸化尿素」となります。ホワイトニング先進国のアメリカに於いても、これらの薬剤に関する事故の報告は一例もないようです。もちろん日本に於いても事故の報告はないので、心配しないで大丈夫だと思います。

Q.歯の黄ばみを防ぐために、意識しておくべきことはありますか?

歯の黄ばみを防ぐ為に、ステイン(汚れ)を歯に付着させないことがとても大事です。
着色の原因になりやすいものを控えることで予防することはできますが、制限はせず、楽しく食事をするためにも以下のことを心がけましょう。

  • 色素が強いものを飲食した後は、早めのブラッシングを心がける
  • 外出時でブラッシングが難しい場合は、水で口をゆすぐ
  • 水がない場合は、ガムを噛むなどして唾液を出す

どれも手軽にできることばかりですので、心がけて生活をしましょう。
小さな心がけが、着色予防に繋がります!

Q.ホワイトニングは保険適用ですか?

ホワイトニングは自費診療になります。

Q.オフィスホワイトニングって?

オフィスホワイトニングとは、歯科医院にて歯科医師または歯科衛生士によって行われるホワイトニングです。
使用するのは、ホームホワイトニングよりも高濃度の薬剤であるため短期間で効果を実感することができます。

Q.オフィスホワイトニングの詳しい施術の流れを教えてください。

  1. カウンセリング
    お客様のお話をしっかりとお伺いさせていただきます。
  2. シードチェック
    現在の歯のお色味を確認します。
  3. 歯の表面のクリーニング
    歯の表面についている汚れを取り除きます。
  4. リップクリーム塗布
    乾燥予防対策としてリップクリームを塗ります。
  5. ホワイトニング剤塗布
    歯の表面にホワイトニング専用のお薬を塗布していきます。
  6. LEDライト照射
    約8分間LEDライトを照射します。
    その後一度薬剤を拭き取り、新しい薬剤を塗布して再び8分間照射します。
  7. コーティング
    薬剤を拭き取り、うがいをした後アパタイト入り薬剤でコーティングしていきます。
  8. 施術後のシェード確認
    最後に、歯の色味を確認します。

Q.オフィスホワイトニングで食事制限はありますか?

当院のホワイトニングは食事制限がないのが大きな特徴です。
施術後すぐ、飲食をおこなっていただけます。

通常のホワイトニングである場合は、施術後2時間は飲食を控えてください。
歯の表面を覆っている皮膜は、施術後2時間ほどかけて再生されます。
色が抜けた分、色を吸収しやすい状態になっています。
ホワイトニング後24時間は着色の原因となる色の濃いものの摂取を控えましょう。

ポリリン酸ホワイトニングを行う場合は食事制限はありません。
従来のホワイトニングと違い、効果が高く、痛みにくく、滲みにくいといった特徴があります。

Q.オフィスホワイトニングの施術時間はどのくらいですか?

初回時は、カウンセリングのお時間も含めて1時間半程度、以降は1時間程度です。

Q.オフィスホワイトニングは何回行えばいいですか?

オフィスホワイトニングは一度で白さを実感していただくことができます。
また個人差はありますが、3〜5回程度の施術で本来の歯以上の白さを実感していただくことができます。

Q.オフィスホワイトニングで歯の白さはどのくらい持続しますか?

オフィスホワイトニングの持続期間は、個人差はありますが3〜6ヶ月程度です。
色が抜けやすい分、オフィスホワイトニングはホームホワイトニングに比べ色戻りしやすいと言われています。
定期的にホワイトニングをすることで、色戻りを防ぎ、白さを維持することができます。
ですので、一度白い歯を手に入れた後、定期的なアフターケアをすることをお勧めします。

Q.オフィスホワイトニング前に行われるクリーニングの流れについて教えてください。

  1. フロス
    歯と歯の間の汚れをフロスを使用して落とします。
  2. 超音波
    超音波の機械で歯と歯茎の間の汚れを落としていきます。
    (弱いパワーで丁寧に落とすので痛みが少ないのが特徴です)
  3. パウダー
    パウダーを使用して歯の表面についている着色汚れ(ステインやタバコのヤニ)を落とします。
  4. ペースト
    歯周病予防のペーストを使用して歯の表面を磨いていきます。
  5. コーティング
    歯をツルツルにするペーストを使用して歯の表面をコーティングします。
  6. 歯茎のマッサージ
    歯茎のマッサージと下のクリーニングを行います。
  7. フッ素
    虫歯予防のフッ素を歯に塗り込みます
  8. 現状をお伝え
    磨き残しの状態やお客様の虫歯・歯周病の現状をお伝えします。

Q.メリット・デメリットをまとめて教えてください。

〈メリット〉

  • 短期間で効果を実感できる(即効性)
    個人差はありますが1〜3回で効果を実感することができます。
  • 歯科医に施術してもらえる
    当院では全ての工程を歯科医師が行っております。
    オフィスホワイトニングは歯科医師または歯科衛生士に施術を行います。白さにムラが出ることや口内のトラブルにつながる心配も少ないです。
    また、施術中に痛みが生じても、すぐに治療を受けることができます。
  • 口内環境の改善や虫歯予防に繋がる
    最初から最後まで歯科医院で施術が行われるため、歯科医師に口内環境をチェックしてもらえます。
    ホワイトニング前にはクリーニングを行うので、歯石が除去されることで口内環境の改善や虫歯予防、病気の早期発見にも繋がります。
  • 拘束時間が短い
    毎日2時間程度装着し続ける必要があるホームホワイトニングに比べて、オフィスホワイトニングは1時間程度で終わります。

〈デメリット〉

  • 費用がかかる
    オフィスホワイトニングは一回で数万円程度かかってしまいます。
    その点ホームホワイトニングは、マウスピースを作成すれば薬剤の購入のみでホワイトニングできます。
    オフィスホワイトニングはホームホワイトニングと比べると割高であると言えます。
  • 色戻りが早い
    少しずつ時間をかけて白くしていくホームホワイトニングと比べて、オフィスホワイトニングは白くなるのが早い分、色戻りが早いと言われています。
    個人差はありますが、3ヶ月を過ぎた頃から色戻りが気になりだします。
  • すぐに治療を受けれらないことがある
    ホワイトニング剤が歯周病や虫歯に付着すると症状が悪化する危険性があるため、先に治療が優先されることがあります。
  • 歯科医院に足を運ばなければいけない
  • 施術できない場合がある
    〈ホワイトニングを行うことができない人〉
    • 虫歯がある人
    • 重度の歯周病
    • エナメル質にヒビがある
    • 知覚過敏がある
    • 呼吸器に疾患がある
    • 無カタラーゼ症がある ※1
    • エナメル質や象牙質が十分に発達していない
    • 人工の歯
    • 妊婦、授乳中 ※2

※1 過酸化物を分解する酵素カタラーゼが体内にないので、ホワイトニング剤に含まれる物質を分解できません。
※2 安全性が確認されていないため、お控えいただいております。
ホワイトニングは天然の歯を対象にしているため人工歯には効果を期待できません。

歯を覆っているエナメル質形成不全症、歯の本体である象牙質形成不全症の場合も、歯の神経が刺激を受け強い痛みを伴う場合があり、十分なホワイトニング効果が望めない可能性もあります。

Q.ホームホワイトニングって?

マウスピースに専用の薬剤(ジェル)を入れ、装着することによって歯を白くする方法です。

Q.ホームホワイトニングの詳しいやり方を教えてください。

  1. 丁寧にブラッシングを行う
    歯の表面や隙間に汚れが残っていると、薬剤が満遍なく行き渡らず、ホワイトニングの効果が十分にでません。
    ムラにも繋がりますので、丁寧にブラッシングを行いましょう。
  2. マウスピースに薬剤を入れる
    マウスピースの内側に薬剤を入れます。
    歯1本につき、米粒の大きさくらいを目安に薬剤を入れましょう。
    入れすぎは、薬剤がマウスピースから溢れ出し口内トラブルに繋がります。
    歯科医師の指示を守って使用しましょう。
    薬剤を入れる際、唇側に入れると外から見える部分を効率的に白くすることができます。
  3. マウスピースをはめる
    薬剤を入れたマウスピースを歯にはめましょう。
  4. はみ出した薬剤はティッシュオフする
    薬剤がはみ出したまま放置すると歯茎に刺激を与えてしまいます。
    余分な薬剤はティッシュオフしましょう。
  5. 決められた時間装着する
    薬剤の濃度によって装着時間は異なりますが、決められた時間を守らないと効果が出ない、長時間の着用は歯が染みるなどの悪影響が出ることがあります。
    また、マウスピースを装着している時に飲食や喫煙はできません。
    マウスピースは変形しやすいので装着中に強く噛み締めてはいけません。
  6. マウスピースを外して洗う
    時間がきたらマウスピースを外しぬるま湯で薬剤を洗い流しましょう。
    薬剤が残っていると雑菌が繁殖しやすいので優しく丁寧に洗い流すことがポイントです。
  7. マウスピースを自然乾燥させる
    風通しのよいところで自然乾燥させましょう。
    洗ったマウスピースに水滴が残っていると雑菌の繁殖に繋がります。
  8. 保管する
    マウスピースはとても薄く、壊れやすいです。
    乾燥したら専用のトレーや入れ物などで保管するようにしましょう。

Q.ホームホワイトニングのマウスピースってどうやって作るの?

歯科医院にて歯型をとり、自分の歯に合ったマウスピースを作成します。
通常2〜3日で完成します。
自分の歯に合ったマウスピースを使用することで、満遍なくホワイトニングできる効果が見込まれます。

Q.ホームホワイトニングはどれくらいの時間装着すればいいの?

2〜3時間です。(使用する薬剤によって誤差あり)

Q.ホワイトニングを行うベストな時間帯はありますか?

ホワイトニング後、3〜4時間は着色の原因となる飲食物・タバコなどは数時間程度我慢する必要があります。

また、マウスピースを装着していると話しにくく、人と会う際に邪魔になってしまいます。
そのため、日中よりも食事を終えた就寝前がおすすめです。

Q.ホームホワイトニングは就寝時に行うことができますか?

安全性を考慮して、就寝時のホームホワイトニングはお控えください。
就寝時に、誤って喉の奥に薬剤が流れ込み、飲み込んでしまう可能性があります。

オフィスホワイトニングで使用される薬剤は、用量を守って使用していれば、誤って飲み込んでしまっても分解、消化されるので問題はありませんが、炎症に繋がる可能性があります。

また、マウスピースは薄く柔らかい素材でできており、就寝時の無意識な食いしばりや歯軋りによって破けてしまう可能性もあります。
そのことからも、就寝時のホームホワイトニングはおすすめしておりません。

Q.ホームホワイトニングの頻度は?

毎日行ってください。

ホームホワイトニングは白さを実感するまでに時間がかかります。
2週間程度で少しずつ効果が現れ、白さを実感するのに1ヶ月間、真っ白な歯を手に入れるのに2ヶ月程度かかります。(個人差があります)

Q.ホームホワイトニングで食事制限はありますか?

ホームホワイトニング後、2時間は飲食を控えてください。

3〜4時間は着色の原因となる飲食物・タバコなどは数時間程度我慢する必要があります。
(一部制限がないものもあります。)
ホームホワイトニング中は着色の原因となる色の濃いものは極力控えましょう。

ホームホワイトニング後の食事制限は神経質になりすぎると長続きしません。
着色をしてしまっても、ホワイトニングの期間を伸ばせば問題ありませんので、ほどほどに意識をしましょう。
ホワイトニング歯磨き粉を食後に使うことで、かなり着色を防ぐことができます。

Q.ホームホワイトニングは一度白くなれば、色戻りすることはありませんか?

残念ながら、日々の食事の中で必ず色戻りは起こってしまいます。

歯が白くなった後も、継続してホームホワイトニングを行いましょう。
目安として2週間に1回程度を意識しましょう。

Q.ホームホワイトニングは時間を長く行えば、より効果がでますか?

でません。

必ず、決められた時間内でホワイトニングを行いましょう。
ホワイトニングでは刺激の強い薬剤を使っています。
長時間の使用は知覚過敏など歯に悪影響を及ぼします。

Q.ホームホワイトニングは歯の白さはどのくらい持続しますか?

ホームホワイトニングの持続期間はおよそ1年です。

個人差もありますが、長い人だと2年ほど白さを維持できる場合もあります。
定期的に、ホームホワイトニングを行うことでより長く白さを維持することができます。

Q.ホームホワイトニングのマウスピースのつけ心地はどうですか?

1㎜程度なので、違和感を感じることは少ないです。
また、無色透明なので外見的にも違和感はありません。

Q.ホームホワイトニングは市販のマウスピースではだめですか?

市販のマウスピースでは、ご自身の歯型に合ったものではありません。

薬剤の漏れにより口内トラブルに繋がることもあるので、歯科医院にて作成することをお勧めします。
自分専用のマウスピースを作成するメリットとして

  • 薬剤が最小限の量でよい
    きちんと歯型をとってマウスピースを作成すると、余計な隙間がありません。
    フィットしているので最小限の薬剤で、最大限の効果を得ることができます。
  • ホワイトニング中の唾液の混入がほとんどない
    歯とマウスピースが密着しているので、マウスピース内に唾液が入ることがほとんどありません。
    そのため、薬剤が唾液で薄まる心配も、薬剤が口内に溢れる心配も少ないです。
  • マウスピース装着時にも会話できる
    マウスピースの厚みが1mm程度であることと、歯としっかりとフィットしているので、マウスピース装着時も会話をすることができます。

おすすめの歯磨き粉(お悩み別)

歯磨き粉を選ぶ時、どんなものを選べば良いか?と悩まれている方は案外多いものです。そこで歯磨き粉の選び方のポイントをお悩み別に解説します。成分についてや商品の例を挙げるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

歯磨き粉の主な成分は?

歯磨き粉に含まれる成分には基本成分と薬用成分にわかれます。それぞれについてみていきましょう。

基本成分

清掃剤・・・清掃剤とは、歯の表面に付着する歯垢や着色物などの汚れを落とす成分のことです。研磨剤と表示される場合もあります
保湿剤・・・歯みがき剤に適度な湿り気を与え、使用感をよくするために含まれる成分のことです
発泡剤・・・口腔内に歯磨き粉の成分を分散させ、その成分を発揮しやすくします
結合剤・・・歯磨き粉に適度な粘性を与えて操作性をよくする(歯磨き中の液ダレを防ぐなど)効果が期待できる成分です
香味剤(矯味剤)・・・歯磨き粉に味や香りをつけることにより歯磨き後の爽快感を付与するために含まれる成分のことです。同じ意味合いで矯味剤と表記されることもありますが、矯味剤には薬用成分の不快な臭いを和らげるという意味があります。

薬用成分

薬用成分とは歯周病や歯肉炎の予防・虫歯の予防、口臭の予防・歯を白くする・歯石の沈着を防ぐことなどを目的とした成分が入っています。

それぞれの成分例を表にまとめています

基本成分
清掃剤(研磨剤)リン酸水素カルシウム・水酸化カルシウム
無水ケイ酸・炭酸カルシウム等
保湿剤グリセリン・ソルビトール等
発泡剤ラウリル硫酸ナトリウム等
結合剤カルボキシルメチルセルロースナトリウム
アルギン酸ナトリウム・カラギーナン
香味剤(矯味剤)サッカリンナトリウム
メントール・ミント類等
薬用成分
虫歯予防モノフルオロリン酸ナトリウム・フッ化ナトリウム
キシリトール・ハイドロキシアパタイト等
歯周病予防トラネキサム酸・グリチルリチン酸カルシウム
イソプロピルメチルフェトル・塩化セチルピリジニウム
塩化ナトリウム・酢酸トコフェロール(ビタミンE)
知覚過敏予防乳酸アルミニウム・硝酸カリウム
歯を白くするハイドロキシアパタイト

効果別おすすめの商品

虫歯予防におすすめの商品

虫歯予防の歯磨き粉は虫歯リスクの高い方の使用がおすすめです。虫歯リスクの高さは診断項目がたくさんありますが、ご自身で判断される場合には過去に虫歯治療を複数回行った経験や歯に詰め物や被せ物が多い方が使用されることがおすすめです。虫歯予防におすすめの製品はなんと言ってもフッ素が含まれていることと、フッ素濃度がポイントになります。日本では歯磨き粉に添加できるフッ化物濃度は950ppm(1000ppm)が上限でしたが、2017年3月に、薬用歯磨き剤におけるフッ化物の配合量を、上限1450ppm(1500ppm)に引き上げる認可が厚生労働省にてされました。ここで紹介する商品はどちらも1450ppmのフッ化物が配合されているものです。

コンクールジェルコートF

コンクールジェルコートFの特徴はフッ化物配合濃度の高さに加え、歯磨き粉がジェル状のため、フッ素が歯のすみずみまで行き渡らせやすいのが特徴です。また、研磨剤が無配合なので、研磨剤が気になる方にもおすすめです。

チェックアップ

チェックアップはジェルコート同様に1450ppmのフッ化物が配合されています。また、グリセロリン酸カルシウム、ピロリン酸四カリウムの配合により、フッ素の滞留性の高い製品です。ペーストタイプの歯磨き粉ですので、コンクールジェルコートFのジェルタイプでは磨いた後の爽快感が物足りないという方にもおすすめの商品です。

歯周病予防におすすめの商品

ライオン デントシステマSP-Tジェル

薬用成分ビタミンE(酢酸トコフェロール)が、2つの作用で歯肉の 防御力を高め、歯肉炎・歯周炎を予防するのが特徴です。
・歯肉細胞を活性化して歯肉組織を修復します。
・歯肉上皮を強化して歯肉内部への歯周病原因子の侵入を防ぎます。
システマSP-Tジェルはジェルタイプの歯磨剤なので、薬効成分が口腔内にとどまりやすいのも特徴です。

ホワイトニングにおすすめの商品

ホワイトニング用歯磨き粉には2つの作用があります。
①歯の汚れ(着色)を落とすことをメインにする場合
②歯の表層をコーティングすることをメインにする場合
それぞれのパターンでのおすすめ商品をご紹介します

①歯の汚れ(着色)を落とすことをメインにする場合

スーパースマイル

スーパースマイルは、歯の着色汚れ(ステイン)を形成するタンパク質の膜を得意的に分解。歯の表面を傷つけることなくステインを除去できます。

②歯の表層をコーティングすることをメインにする場合

パールラボ・トゥースケア

パールラボ・トゥースケアは、歯の表面エナメル質を構成する成分ハイドロキシアパタイトの配合により歯の表層がコーティングされ、ステインが付着しにくい状態をキープすることができます。香りもフルーティーで使用しやすいのも人気の理由の一つです。

知覚過敏予防におすすめの商品

知覚過敏予防の歯磨き粉には乳酸アルミニウムや硝酸カリウムが含まれています。おすすめの商品であるシュミテクトには硝酸カリウムが含まれています。硝酸カリウムは硫酸アルミニウムに比べると薬効が発現するまでの時間が早く、即効性があるのが特徴です。また、シュミテクトには硝酸カリウムが5%含まれています。この5%という値は薬機法(旧薬事法)で定められている最大値となっています。

いかがでしたでしょうか?歯磨き粉には様々な種類がありますが、成分やその製品の特徴を理解して使用すると、口腔ケアはもちろんですが、ご自身でも納得感を持ちながら毎日の歯ブラシの時間を過ごして頂けるかと思います。また、歯磨き粉は1種類の使用ではなく、朝夕などで使い分けてみるのもおすすめです。

ホワイトニング用歯磨き粉の効果

普段の歯磨きに取り入れるだけで、歯の白さを保つことのできるホワイトニング用歯磨き粉。ネットやドラッグストアなど身近で購入できるものだけでも、たくさんの種類があります。「種類が多すぎてどれを使用すれば良いか分からない」そんな方に向けて、ホワイトニング用歯磨き粉を選ぶポイントや歯科医師が本気でおすすめするホワイトニング用歯磨き粉をご紹介します。

ホワイトニング用歯磨き粉で歯は白くなるの?

【ホワイトニング用歯磨き粉】と聞くと、使用すると歯が真っ白になるのでは?と期待感を持って歯磨き粉を購入される方もおられると思います。しかし、この記事を読んでくださっているあなたにまずお伝えしたいことの一つが、ホワイトニング用歯磨き粉で歯は白くなる場合とならない場合があるということです。もう少し踏み込んでお伝えすると、日本で販売しているホワイトニング用歯磨き粉で歯を真っ白にすることはできません。
何故かというと、日本では法律上(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律=薬機法)で歯が白くなる成分である過酸化水素や過酸化尿素を歯磨き粉に添加することができないからです。
法律で定められているのにホワイトニング用歯磨き粉という言葉を使用して良いのか?矛盾のように感じられますが、このホワイトニング用歯磨き粉と記載してよい製品というのもまた薬機法の基準に沿って決められています。
ホワイトニングという表現は薬機法で指定されている【歯を白くする・歯のヤニをとる・タバコのヤニ除去】などの言い換え表現として使用されています。表現に関しては歯磨き粉が化粧品なのか医薬部外品なのかによりブラッシングを伴うか否かが変わります。では、ホワイトニングという表現が記載されている歯磨き粉に入っている成分はどのような成分でしょうか?

ホワイトニング用歯磨き粉と記載されている製品に含まれる成分

歯磨き粉は前述したように化粧品と医薬部外品に分類されます。成分のお話をする前に、まずはこの2つの違いから見ていきましょう。

化粧品の歯磨き粉

化粧品は、人体への作用が緩和なもので、見た目を美しくし、清潔・健やかに保つものとなっていますので汚れを落とす作用については、「ブラッシング」という物理的作用を用いて使用することで、効能効果の標ぼうが可能となっています。また、各都道府県知事への届出のみで製造することが可能なものとなります。

効能効果
使用時にブラッシングを行うもの虫歯を防ぐ
歯を白くする
歯石を除去する
歯のヤニをとる
歯石の沈着を防ぐ
使用時にブラッシングを行わなくて良いもの口中を浄化する
口臭を防ぐ

医薬部外品の薬用歯磨き粉

医薬部外品は、化粧品とは違って、各都道府県知事や厚生労働大臣が承認するものになります。
医薬部外品では、人体への作用が緩和なものということは化粧品と変わりませんが、有効成分を配合しているため、予防効果や特定の効能効果を訴求することが可能です。
薬用歯みがき類においては、使用方法・剤型に応じて、有効成分の配合や効能効果の指定が明確に決められています。これらの「薬用歯みがき類」の承認基準は2021年7月1日より改正されて、より製剤の機能性に応じた明確な内容となりました。

効能効果有効成分の制限
①使用時にブラッシングを行うもの(錠型)
ペースト状、液状、粉末状、固形、潤製※等
※湿り気のある粉状のもの
・歯周炎(歯槽膿漏)の予防
・歯肉(齦)炎の予防
・歯石の形成および沈着を防ぐ
・「虫歯の発生および進行の予防」もしくは「虫歯を防ぐ」※どちらか二者択一
・タバコのやに除去
・歯がしみるのを防ぐ
配合指定あり
①使用時にブラッシングを行うもの(錠型)
ペースト状、液状、粉末状、固形、潤製※等
※湿り気のある粉状のもの
・歯を白くする
・口中を浄化する
・口中を爽快にする
②口に含みすすいで吐き出した後ブラッシングを行うもの(錠型)液体のみ・歯周炎(歯槽膿漏)の予防
・歯肉(齦)炎の予防
・歯石の形成および沈着を防ぐ
・「口臭の発生の防止」もしくは「口臭の防止」※どちらか二者択一
配合指定あり
②口に含みすすいで吐き出した後ブラッシングを行うもの(錠型)液体のみ・歯を白くする
・口中を浄化する
・口中を爽快にする
③洗口のみを行うもの(錠型)液体のみ・「口臭の発生の防止」もしくは「口臭の防止」※どちらか二者択一
・口中を浄化する
・口中を爽快にする
配合指定されたものの中から1種類配合する

上記にあるように「歯を白くする」という効能効果に有効成分の指定はありません。では、どのような成分を含む歯磨き粉をホワイトニング用歯磨き粉と表現しているのでしょうか?
代表的な歯を白くする成分を2つご紹介します。

ポリリン酸ナトリウム

ポリリン酸ナトリウムは、「歯垢」や「ステイン」などの歯の表面の汚れを浮かせるはたらきを持つ成分です。汚れを浮かせてブラッシングで除去しやすくします。このステインなどが落ちて歯が白く見えることをホワイトニング効果と謳っています。

ハイドロキシアパタイト

ハイドロキシアパタイトは歯の表層のエナメル質を構成する成分です。歯の表面にある小さな傷を埋め、歯の表面を滑沢にする効果があります。ハイドロキシアパタイト配合の歯磨き粉を使用すると歯の表面が滑沢になるため、汚れがつきにくい状態をキープできます。この効果のことをホワイトニング効果として表現しています。

また上記の2成分は化学的な作用により汚れにアプローチするものですが、物理的に研磨剤を配合することにより歯の表面の汚れを落としてホワイトニング効果を得るという作用がある成分に「無水ケイ酸」「炭酸カルシウム」などが挙げられます。

ホワイトニング用歯磨き粉を選ぶ時のポイント

ホワイトニング用歯磨き粉を選ぶ際には歯の汚れを落とすことをメインにするかもしくは歯の表層をコーティングすることにより着色を着きにくくするかのどちらかで選ぶのがポイントです。

【歯の汚れを落とすことをメインにする場合】

この歯磨き粉を選ぶのがおすすめの方は歯の表面にステインが既についている方やつきやすい方です。成分としては汚れを落ちやすくするポリリン酸ナトリウムや汚れを物理的に除去する無水ケイ酸や炭酸カルシウムが含まれている歯磨き粉です。

【歯の表層をコーティングすることをメインにする場合】

この歯磨き粉を選ぶのにおすすめの方は普段よくコーヒーや紅茶を飲まれる方です。歯の表面がコーティングされることにより、着色汚れの予防になります。成分としては歯の表面をコーティングするハイドロキシアパタイトが含まれる歯磨き粉です。

歯茎のマッサージ経験ある?歯茎マッサージがもたらす効果

歯茎マッサージとは?

歯茎マッサージとは、歯茎を指でマッサージすることです。有資格者である歯科医師や歯科衛生士が患者様の口腔内に行うパターンはもちろんご自身で行って頂くことも可能です。

歯茎マッサージの効果は?

歯茎は色がピンク〜赤色に見えますが、その理由は歯茎の粘膜は非常に薄く、粘膜下の血管が透けて見えていることが原因です。ですので、歯茎をマッサージしてあげることにより、血管が刺激され、血行がよくなります。
この血行がよくなることにより、血管内の酸素が循環することにより歯周病の予防に効果的だと言われています。歯周病の原因である歯周病菌というのは多かれ少なかれ、皆さんの口腔内には必ず存在するものです。歯の表面や歯の粘膜、歯茎などに生息しています。その歯周病菌は嫌気性菌と言い、酸素がある場所を嫌う菌です。そのため、歯茎のマッサージによ、粘膜下で酸素が循環することにより、歯周病菌が生息しにくい環境に促す作用があります。
また、歯茎のマッサージで血行が促進されることにより、細胞が新しく生まれ変わるために必要な酸素や栄養が行き届くようになり、歯茎の細胞のターンオーバーを促すことにもつながります。リラックス効果も大きいので、ぜひご自身でも試して頂けたらと思います。
ご自身で試して頂けるように、簡単にできる歯茎マッサージのやり方をご紹介します。

歯茎マッサージのやり方

歯茎のマッサージをする前には手を洗い、清潔な状態で始めましょう。滑りをよくするために、ジェル状の歯磨き粉などを使用しても良いですが、ない場合はそのままでも大丈夫です。ジェルがない場合、口腔内が乾燥している時はうがいをして湿らせた状態で行ってください。
それでは簡単にできる歯茎マッサージ3種類をご紹介させて頂きます。

歯間乳頭を指圧する

歯間乳頭とは歯と歯の間の三角形の部分の歯茎のことを指します。ここを人差し指で気持ちの良い圧で押してあげます。歯間乳頭部は血管の末梢部となるため、この部分をマッサージしてあげることで酸素の循環のしにくい場所の血行を促進することができます。
また、歯茎のマッサージをする際には、ご自身の右側の歯茎をマッサージされる場合には左手の人差し指を、左側の歯茎を触る際には右手の人差し指を使うと、マッサージがやりやすいです。

歯茎の表面を全体的にマッサージする

歯茎全体を3〜5回楕円形を描くようなイメージで、4ブロックそれぞれに行います。歯茎全体の血行促進に効果的です。

歯茎と口唇粘膜の境目を伸ばす

歯茎と口唇粘膜の境目の部分を伸ばすようなイメージでマッサージします。この境目を伸ばすことによって血流がアップし、さらにお口周囲のたるみの改善も期待できます。

歯茎のマッサージというとまだまだ馴染みの浅いものですが、ご自身でもできる簡単なセルフケアのひとつです。ぜひ一度試してみてくださいね。

男性もホワイトニングする時代〜40代や50代の男性にも人気な理由

男性にホワイトニングが人気な理由

男性も美容に興味を持つ時代。男性が具体的にどのような美容に興味があるのかという調査がありましたので、ご紹介します。

黄ばみによる見た目の違和感を解消できるから

男性がホワイトニングをする理由で一番多いものは、明確な理由というよりは、「なんとなく黄ばみが気になってきたからホワイトニングしようと思った」です。男性も美容をするのが当たり前の時代、脱毛などを始められる中でホワイトニングに興味を持たれるのも自然な流れだと思います。
また、ご自身の見た目の変化に敏感な男性ほど歯の黄ばみにも自然と気づかれる傾向にあるようです。あまり知られていませんが、歯の黄ばみは加齢現象のひとつです。毎日少しずつ少しずつ黄ばみを増していくので、40代や50代になると若い頃に比べて歯の黄ばみは強くなっています。少しずつ変化していくものなので、気づきにくい部分でもありますが、やはり気になりだすと若い頃とのギャップに違和感を感じる方もおられます。その違和感を解消されるためにホワイトニングをやってみようと思われ、実際にアンチエイジグの効果を感じられる方も多いです。歯の黄ばみが解消すると、5歳若返って見えると言われています。

矯正よりも気軽にはじめられるから

歯並びはずっと気になっているけれど…年齢的にも治療期間などを考えると矯正治療まではなかなか考えにくい、と思われている方にとっては、ホワイトニングは治療期間も短く心理的にも気軽に始めやすい美容のひとつです。
ホワイトニングはある程度の白さに到達するのに必要な期間が1〜3ヶ月と比較的短期間なため、そのくらいの期間なら頑張れるという男性は多いです。

男性がホワイトニングすることのメリット

清潔感が増しアンチエイジングに繋がる

上述したように歯の黄ばみは加齢現象のひとつです。歯が白くなることでアンチエイジングの効果があります。また、歯が白くなると清潔感がアップします。話した時に見える歯の白さは好印象の要素のひとつになります。

口腔ケアへの意識が高まった(口臭予防に繋がった)

今までしっかりと見たことのなかった歯が白くなりだすと、ご自身の口腔ケアの意識が高まる方が大半です。特に歯ブラシの当て方や意識して歯を磨くことにより、磨き残しが減少したり、フロスや歯間ブラシの使用で口腔内の汚れが少なくなり、虫歯や歯周病、口臭の予防にも繋がります。口腔ケアには今まで無頓着だったと仰る方も、ホワイトニングをきっかけに口腔内の健康に関心が出てくるようです。

歯がきれいであることを人から褒められるようになった

歯が黄色い時というのは、誰かが指摘をしてくれる機会というのは少ないものです。しかし、歯が白くきれいだと、人から褒められる機会が増えます。歯はお顔の中でも人からよくみられるパーツのひとつなので、周囲の人に気づいてもらいやすい部分です。

いかがでしたでしょうか?男性美容が浸透しつつある昨今、周囲にもホワイトニングを経験したことのある方が増えてきているかもしれません。黄ばみは年齢とともに増していくので、興味がある方は早めにはじめられることをおすすめします。

歯ブラシって何使ってる?おすすめの歯ブラシやフロスをご紹介

みなさんは日頃の歯磨き時に、デンタルグッズをいくつお使いになりますか?
歯ブラシのみ、歯ブラシとフロス、歯ブラシと歯間ブラシ…人によって様々だと思います。
クリニックで定期的にメンテナンスを受けていただくことももちろん大切なのですが、日常的に口腔内の状態を整えておくことも重要です。
日頃から口腔内の状態を整えることで虫歯予防、歯周病予防になります。ご自身の歯を守ることができ、何よりホワイトニングの効果も出やすくなります。
ただ、ここで覚えておいてほしいことは器具の正しい使い方や、使い所ををしっかり押さえておくことです。
闇雲にブラッシングするのではなく、意識して器具を選択し、使用することで清掃効率は更に上がります。
皆さんのお口の健康促進のために今回は歯科清掃器具についてお伝えしていきます。

歯科の清掃器具の種類

①歯ブラシ
 手用歯ブラシ・ワンタフトブラシ・電動歯ブラシ
②デンタルフロス
 糸巻きタイプ・ホルダータイプ
③歯間ブラシ
 ナイロンタイプ・ゴムタイプ
④歯磨剤
 虫歯予防・歯垢除去・歯周病予防・歯石予防・知覚過敏対策・歯の着色除去・口臭防止
⑤洗口剤

それぞれ豊富な種類があり、適した使い方や使う箇所があります。

①歯ブラシ

ヘッドの形や毛先の硬さで大きく分類されます。
また手用か電動かの違いもあります。

ヘッドの形は年齢や口の大きさなどを考慮しながら選びます。
ざっくりと分けると、
・乳児期(0〜1歳半)に使うもの(乳歯が生え始める頃)
・幼児期(1〜6歳)に使うもの(乳歯が生え揃う頃)
・永久歯への生えかわりの時期に使うもの
・永久歯が生え揃った時期に使うもの

歯ブラシの中でも特徴的な形をしているのが「ワンタフトブラシ」です。
ヘッドがかなり小さくなっており、歯と歯の間、歯と歯肉の間、凸凹している部分など、通常の歯ブラシでは届きにくいところまで磨くことができます。

毛先の硬さは歯肉の健康状態により選びます。
健康な引き締まった歯肉には「ふつう」のかたさ、柔らかめの歯肉や、炎症や出血が見られる歯肉には「やわらかめ」のかたさを選びます。
歯垢除去能力は毛先のかたさが柔らかくなるほど低くなるので、より丁寧なブラッシングが必要になります。

また、毛先が開いてしまった歯ブラシは清掃能力がぐんと下がってしまいますし、歯肉を傷つける可能性もあります。
目安としては1ヶ月に1本のペースで取り替えると良いでしょう。
それもブラッシング圧、歯の本数などによって個人差がありますので、あくまでも目安とお考えくださいね。
もし不明な点があればクリニックで確認してください。個々に合った歯ブラシを提案してもらえると思います。

電動歯ブラシは機械的に作動するため、手用歯ブラシよりも細かい手の動きが少なくなります。
なので、どなたでも簡単に使うことができます。
手先が動かしにくい方や普段のブラッシングにプラスして清掃率を求める方には適しているかと思います。

②デンタルフロス

いわゆる糸ようじです。
指に巻取って使うタイプ、ホルダータイプの2種類がメジャーどころです。
歯と歯の間や、歯ブラシの先が届きにくいところにアプローチできる器具です。
歯ブラシのみのお手入れですと歯の清掃率は50%台ですが、フロスを併用すると80%台まであがります。
また、歯と歯の間はプラークが残りやすく、虫歯や歯周病が発生しやすい部分です。
歯と歯の間で虫歯はパッと見ただけは気づきにくいのが特徴で、知らず知らずのうちに虫歯が進行していることが多いです。
気づく頃には黒ずんできたり、ボコッと穴があいたり、ズキズキ痛んだり…と何かしらの症状が出ていることが多いです。
そして治療が必要な歯は2本になります。
「虫歯としては一箇所なのに、治さなくちゃいけないのは2本だなんて…」
そんな話を聞いたら驚きますよね。

そんな嫌なサプライズを防ぐのにもフロスは役に立ってくれます。
フロスは目では見えないところの虫歯のサインを感じ取りやすい器具とも言えます。
フロスがほつれる、ひっかかる、通すと痛む、フロスを通すと詰め物が外れた、などの症状があると、虫歯ができている可能性があります。
詳しい診断は歯科医院にてレントゲン写真を撮ったりして診断しますが、「いつもと違うな」というサインに早くに気づけたら、そのぶん早く治療に取り掛かることもできます。
なので、ぜひともフロスを普段のお手入れに取り入れていただきたいです。

できれば毎食後のブラッシング時に取り入れていただきたいですが、なかなか歯磨きの時間すら確保しにくい時間帯もあるかと思います。
そのような方には、まずは夜のブラッシング時に取り入れていただくことをおすすめします。
就寝中の口腔内は唾液が出にくくなり乾燥しがちです。そのため虫歯や歯周病が進行する環境になりやすいです。
就寝前のブラッシングを丁寧にすることは口腔環境の向上に繋がりやすいです。
それに、1日の終わりをスッキリとしたお口で過ごせたら、明日も気持ちよく目覚めることができそうですよね。

フロスも様々な種類がありますが、当院ではフロアフロスをおすすめしています。
吸水するとスポンジのようにふわっと広がり、汚れをしっかり絡め取ってくれます。
フロアフロスは指に巻取って使うタイプです。
15〜20センチほどフロスを出し、左手の人差し指、もしくは中指に1/3ほど巻き取ります。
左上奥から順番に歯の噛み合う部分に沿わせ、歯と歯の間の部分に軽く押し込み、左右に軽く行き来させます。
その後、歯間から出し、同様に手前、手前へと進めていきます。
フロスが汚れたら右手の人差し指、もしくは中指に巻き取っていきます。
言葉で聞くと難しいように思いますが、手巻きタイプは慣れると使い勝手が良いですし、使う分のフロスを取り出すので清潔です。
歯肉の溝の汚れもしっかりと取ってくれるので清掃効率も上がり、スッキリ感が味わえます。
もちろん、ホルダータイプの物から慣れていくことも大切なので、ご自身の使いやすいものから取り入れてみてくださいね。

当院のクリーニングでもフロアフロスを使用しております。
どんなものが実物が見てみたい、など、ご興味のある方はスタッフにお声がけくださいね。

③歯間ブラシ

フロスでは抵抗なく通ってしまうくらい広がった歯間部分の汚れや、長いタイプの補綴物の下に入ってしまった汚れを取ってくれる器具です。
歯茎に近いところの歯と歯の間の汚れもしっかり取ってくれます。
歯間ブラシを併用すると、歯ブラシのみだと50%台に留まりますが、なんと90%台まで清掃効率が上がります。
適応部位は歯と歯の間の歯肉や、歯肉退縮した部分や、被せ物の治療後の部分がメインになってきます。
個々のお口の状態に合わせて歯間ブラシのサイズや使用箇所を選んでいくので、歯科医師に確認していただくと良いかと思います。

④歯磨剤

歯ブラシと一緒に使い、ブラッシングの補助的な役割をしてくれます。
プラークや汚れ、着色の除去効果アップ、虫歯や歯周病の予防、口臭除去…など、さまざま薬効成分が配合されている歯磨き剤が多いです。
なので、その日の気候や季節に合わせて服を選ぶように、個々の目的に合わせて歯磨き剤を選択すると良いでしょう。
虫歯予防を目的とするならば、再石灰化を促すような成分が多く入っているものを選び、歯茎が腫れてるときには炎症を抑える成分が多く入っているものを選ぶ、というように。

また、当院では自社開発したトゥースペーストを9月9日より販売しております。

1.歯の表面の着色を落として歯を白くする
2.歯の表面をコーティングして着色を防ぐ
3.知覚過敏の予防
4.虫歯の予防
5.歯周病の予防
6.口臭の予防
7.歯の細かい傷を修復する
上記7つの役割があります。

やはり着色の予防には特化しておりますし、歯質向上するような成分も含まれています。
どんなお悩みに対してもオールマイティに対応でき、気軽にお使いいただける製品となっております。
こちらも当院のホワイトニング、クリーニングのコーティングにて使用しております。
ふわっとした優しい香りと、歯磨き後の優しく、そして爽やかなスッキリ感は、他にはない特徴です。

⑤洗口剤

液体なので隅々まで広がります。
効果的に炎症を防ぎ、歯周病や口臭を予防することができます。
似たようなもので、液体歯磨きなるものもあります。
少し長めにぶくぶくうがいをし、その後ブラッシングする、といった使い方をします。
ペーストタイプの歯磨き粉と併用することで、より一層効果を感じられるかと思います。

歯科清掃器具について、広く浅くですがご紹介させていただきました。
どの器具も使いこなしていくとベストですが、個人的には全ての方に「フロスの使用は必須!」とお伝えしたいです。
フロスを通すだけでも、いつもよりスッキリとした仕上がりになります。

そして歯ブラシと歯磨き剤は自分の歯の形態や歯茎の調子に合わせて見繕えるように、一本ではなく、いくつか種類を持つこともおすすめします。

これは自分の体を知ることにも繋がります。
「週末が近づくと歯茎から出血しがちだな…
 疲れがたまってきたのかな」
「着色や歯石がつきやすい部分があるな」
「歯の裏側、舌側を磨くのが苦手だな」
「奥の方はワンタフトなら磨けるな」
など、自分のお口の特徴があると思います。

「毎日必ずするケア」「自分にあわせたケア」が出来ると、ホームケアとしては満点と言えるでしょう。

研磨剤入り歯磨き粉って歯に悪いの?

洗顔料やお化粧品など毎日使用するものは成分にこだわって選ぶ、という方は多いですね。歯磨き粉も毎日使用するもののひとつ。できれば成分にこだわって選びたいですよね。しかし、ドラッグストアなどにいくとたくさんの歯磨き粉が並んでいて
・多すぎてどれを選べば良いかわからない
・どの成分が良いのかわからない
と思われる方も多いかと思います。

そこでこの記事では皆さんが歯磨き粉を選ぶ際によく悩まれる事とお悩みごとに応じたポイントをまとめてお伝え致します。

研磨剤入りの歯磨き粉と研磨剤なしの歯磨き粉はどちらが良いのか?

「研磨剤入りの歯磨き粉は歯が削れて歯に悪いから使用しない方が良い」というお話を聞かれたことはありますか?よくネットなどでも目にする文言でもあります。しかし、本当に研磨剤入りの歯磨きは控えた方が良いのでしょうか?
この問いに関しての答えは歯科医師の考え方などにより変化します。研磨剤が入っていることによるデメリットは歯を磨く際に歯が少しずつ削れていくという点です。ただ、歯は研磨剤入りの歯磨剤を使用しなくても歯を磨くと歯は削れますし、毎日の食事などで噛むことにより少しずつ少しずつ削れていくものではあります。ですので、程度の問題で研磨剤入りの歯磨剤を使用してもしていなくても日常生活の中で歯は少しずつ削れていくものではあります。また、研磨剤入りの歯磨剤を使用することのメリットは、汚れがよく落ちることです。この汚れがよく落ちる感覚は人によっては爽快感にも繋がります。以上の事から一概に研磨剤入りの歯磨き粉が悪いというわけではないのです。
それでも毎日の使用が気になる方におすすめしているのが研磨剤入りの歯磨き粉と研磨剤不使用の歯磨き粉との併用です。日によって使い分けて頂いても良いですし、一日の中で例えば、朝は研磨剤入りのもの、夜は研磨剤不使用のものを使用するというような使用方法でも良いかと思います。
ご自身の中で優先させたい事項、爽快感や歯の削れる量は極力減らしたいなど、考えとライフスタイルに合わせて研磨剤入りのものやそうでないものを選ばれることがおすすめです。

自分にはどの成分が合っているのか

歯磨き粉のパッケージを見ると、歯周病予防、ホワイトニング、口臭予防など様々な文言が並んでいます。もちろん併用されて記載されているものもありますが、選ぶ指標をお伝えさせて頂きます。

歯周病予防の歯磨き粉はどんな人に適している?

歯周病予防と記載されている歯磨き粉がおすすめなのは、歯科医院などで歯周病のリスクが高いと診断された事のある方や、弱いブラッシング圧で磨いただけでも簡単に歯茎から出血してしまう方におすすめです。歯周病予防を謳う歯磨き粉には殺菌作用のある成分や抗炎症作用のある成分が含まれており、歯周病の症状を緩和してくれます。ですので、歯周病と過去に診断を受けた事のある方やその傾向のある方にはこの表記のものがおすすめです。

ホワイトニングと効果があると記載された歯磨き粉の使用に適している人

ホワイトニング効果がある歯磨き粉というのは上記で説明した研磨剤入りの歯磨き粉のことを指します。もしくは研磨剤不使用でホワイトニング効果と記載のあるものには歯の表面に着く汚れを浮かせて落とすような成分が含まれているものもあります。総じてこれらは歯の黄ばみ自体を落とすわけではなく、歯の表層に着いた着色汚れを落とすことをホワイトニング効果と呼んでいます。
この記載のある歯磨き粉がおすすめの人は普段から紅茶や赤ワインなどをたくさん飲む方や喫煙者の方です。このような習慣のある方はどうしても着色汚れが付着しやすい状態をしています。なので、普段から着色汚れが気になる方にはこの表記に歯磨き粉がおすすめです。
ただし注意点としては、ホワイトニング効果があるというと歯が真っ白になるというイメージを持たれる方もおられるかもしれませんが、日本では薬事法上歯磨き粉に歯を白くする成分である過酸化水素を添加することはできません。歯磨き粉で真っ白な歯を目指すのは難しいと理解された上でのご使用を推奨します。

フッ素入りの歯磨き粉はよくないのか?

このフッ素=危険という見解には使用する量の問題があります。フッ素は大量に摂取をすると中毒症状を起こしますが、歯磨剤での使用によるフッ素の使用は人体に影響を及ぼすほどの量ではないです。実際、日本国内で販売されている歯磨剤の約90%以上のものにフッ素が含まれています。つまり、通常通りの使用であればフッ素入りの歯磨き粉も安心してお使い頂いて良いかと思います。ただ、これも研磨剤入りの歯磨き粉同様に人それぞれ大事にされたい価値観や優先順位などがあるので、ご自身の考えにあったものを選ばれるのが最善だと思います。

歯の着色(ステイン)のケア方法

外因性の着色(ステイン)のケア方法は?

①歯磨き

コーヒーやタバコを吸ったあと、半日〜1日程度放置してしまうと、タンニンやタールが歯の表面のタンパク質と結びつき、落としにくい汚れとなってしまいます。習慣的にコーヒーを飲まれる方やタバコを吸われる方は歯磨きをしてあげることで着色の予防となります。

②歯科医院でのクリーニング

既に着色が沈着してしまい、ご自身のケアでは落とせなくなった場合には、歯科医院でのクリーニングが有効です。超音波スケーラ等を用いることにより、歯の表面に強固についてしまった着色汚れを落とすことが可能になります。

歯の黄ばみ、原因と対処法は?

実はもともとの歯の色には個人差がある

歯は、「象牙質」、その象牙質を覆っている「エナメル質」などで構成されています。
一番歯の表面にあるのがエナメル質で、色が薄く半透明です。
対して、象牙質は個人差はありますがクリーム色をしています。

つまり歯の色は、エナメル質を通して内側の象牙質の色が透けているということです。
肌や目の色、髪の色などに個人差があるように、もともと象牙質が白い人もいれば、黄みを帯びた人もいます。

着色の大きな原因

①食べ物による着色

ステイン(着色汚れ)です。
食品に含まれる色素がエナメル質の表面にある膜と結びつくと、ステインとなり歯に付着、蓄積します。

カレーやコーヒー、たばこなどが着色を起こしやすい食品だというのは有名な話ですよね。
一見、着色とは無関係そうな豆乳ですが、原料である大豆に含まれるイソフラボンはステインになりやすい成分です。
その他にもバナナやぶどう、りんごなどに含まれているタンニンなどもステインになりやすい成分です。
こうみると、着色の原因になる食品がとても多いことがわかります。

歯の黄ばみを防ぐ為に、ステインを歯に付着させないことがとても大事です!
着色の原因になりやすいものを控えることで予防することはできますが、制限はせず、楽しく食事をしたいですよね!
なるべく着色を防ぐ方法として以下が上げられます。

  • 色素が強いものを飲食した後は、早めのブラッシングを心がける
  • 外出時でブラッシングが難しい場合は、水で口をゆすぐ
  • 水がない場合は、ガムを噛むなどして唾液を出す

どれも手軽にできることばかりですので、心がけて生活をしましょう。
小さな心がけが、着色予防に繋がります!

②歯の磨き残し

ブラッシングが不十分であるということは、つまり歯に食べかすが残った状態だということです。
歯についた食べかすから細菌が繁殖してしまうと、歯の黄ばみに繋がります。

食べかすから繁殖した細菌を歯垢(プラーク)と呼びます。
更に、歯垢が歯の表面で固くなってしまったものを歯石といいます。
歯石はブラッシングで落とすことはできません。
歯石になってしまう前に、しっかりとブラッシングを行って歯垢を落とすことが大切です。

〈ブラッシングの基本〉

  1. 歯ブラシの毛先を歯の面に当てましょう
  2. 歯ブラシの毛先が広がらない程度の力で動かす
    150〜200gのちからで
  3. 小刻みに動かす
    5〜10mmの幅を目安に小刻みに動かし、1〜2本ずつ磨く

注)オーバーブラッシング(力強すぎるブラッシング)に気をつけましょう!

オーバーブラッシングとは、ブラッシングに力を入れすぎ、長時間のブラッシング、歯磨き粉の使いすぎによって歯や歯茎に傷がついてしまうことです。
オーバーブラッシングによって、歯肉退縮、歯のすり減りに繋がることもあります。

  • 歯肉退縮
    力強く磨きすぎることによって、歯茎が下がってしまいます。
    歯肉退縮が起こると、歯が長くなったように見えるだけでなく、ものが詰まりやすくなります。
    また、一度下がってしまった歯茎は基本的に元に戻ることはありません。
  • 歯がすり減る
    オーバーブラッシングにより、エナメル質が傷つき象牙質が露出してしまうと、知覚過敏や虫歯になりやすくなります。
    露出した歯の根っこはエナメル質がある歯と比べて、なんと3倍も虫歯のリスクが高まります。
    またエナメル質がすり減るということは、歯が黄色く見える原因の一つである象牙質の色がよりはっきりと現れるということです。

一度に大量の歯磨き粉を使って強く長時間ブラッシングをしてしまっていませんか?
一見、歯がキレイになっているように感じるかもしれません。
しかし、歯や歯茎を傷つけてしまっているかもしれないことを頭に入れて、適切な方法でブラッシングをしましょう。
小さな心がけが、未来の健康な歯に繋がります!

③加齢によるもの

先程、本来の歯の色は象牙質がエナメル質を通して透けた色だということをお話しました。
この象牙質は、歳を重ねるにしたがって分厚くなり、黄みを帯びます。
対して、エナメル質は年齢と共に薄くなっていきます。
そのため自然と象牙質の色が透けてしまい、歯の黄ばみが濃く見えてきてしまいます。
また、ご高齢の方の歯には、長年口にしてきた食品や嗜好品の色素が染み付いています。

そのため、年齢を重ねるほどに歯の黄ばみが増しているように感じるのです。

歯の黄ばみを解決する方法

「黄ばみが気になって歯を出して笑うことができない」
「自信をもって話すことができない」というお悩みを抱えている方、
「結婚式や成人式などのイベントに向けて歯を白くしたい」と考えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
近年は結婚式前にエステと一緒にホワイトニングをされる方も増えています。
人生の一大イベントと言われることもある結婚式。
美しい姿で、そして一番の笑顔で迎えたいですよね。

今回は歯科医院を利用して黄ばみを解決する方法をご紹介させていただいます。

①クリーニングを受ける

歯の表面の黄ばみや汚れを落とし、本来の歯が持つ白さを取り戻します。
クリーニングは、虫歯や歯周病を予防するためのものですが、歯の表面の着色汚れ、歯垢を取り除くことができます。
ただ、取り除くことができるのは歯の表面上の汚れのみです。
歯の内部からの変色についてはクリーニングでは落とすことができません。

内部から白くしたい場合は、また別の方法を取る必要があります。

②ホワイトニングを受ける

ホワイトニングとは、専用の薬剤を使用することで歯の黄ばみを分解し、自然な白さに導く施術です。
歯科医院で行うオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、この2つを併用するデュアルホワイトニングの3種類があります。
それぞれに効果や費用面での特徴がありますので、悩みや希望にあわせて選択することができます。

〈ホワイトニングの種類〉

①オフィスホワイトニング
歯科医院で、専用の薬剤とレーザーを使用して歯を白くする方法です。

オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師または歯科衛生士といった有資格者が施術を行います。
そのため高濃度の薬剤を使用することができ、短期間で効果が現れやすいことがメリットとして上げられます。
しかし、ホームホワイトニングに比べると、着色が戻りやすいというデメリットもあります。
また、ホームホワイトニングに比べて高額で、3〜7万円ほどかかります。

②ホームホワイトニング
歯科医院で自分の歯並びにあったマウスピースを作成し、専用の薬剤をマウスピースに入れ、装着することによって歯を白くする方法です。

1回あたり数時間装着し、2〜4週間ほど継続してホームホワイトニングを行います。
オフィスホワイトニングに比べて低濃度の薬剤を使用するので、効果が出るまでに時間はかかりますが、効果が長く継続するというメリットがあります。
またマウスピースを作成すれば、あとは歯科医院で薬剤の購入するのみです。
いつでもホワイトニングを行うことができるので、コストパフォーマンスが高いです。
着色が気になったときに、薬剤さえあればホワイトニングを再開することができるのもいいですよね!

デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用することで歯を白くする方法です。

より短期間で歯を白くし、効果を長く継続することができます。
オフィスホワイトニングの着色が戻りやすいと、ホームホワイトニングの効果が出るまでに時間がかかるというデメリットをなくしたものになります。

残念ながらホワイトニングを行って真っ白な歯を手に入れたとしても、毎日の食事の中で次第に歯の黄ばみは戻ってきてしまいます。
そのため、どの方法でホワイトニングを行った場合でも、継続したメンテナンスは不可欠です。

継続期間1年あたりのメンテナンス費
オフィスホワイトニング3ヶ月〜6ヶ月20,000〜70,000円
ホームホワイトニング6ヶ月〜1年5,000〜20,000円
デュアルホワイトニング1〜2年25,000〜80,000円

歯科医院で受けるホワイトニングは、保険適用外となっています。
そのため、各医院によって金額が異なります。
施術内容、雰囲気、値段など事前に調べた上で、ご自身にあった歯科医院を決められることをおすすめします。

④セラミックによる治療を受ける
セラミックとは、壊れてしまった歯を修復する為に用いる物質の一つで、自然な歯の白さを持つ素材です。

歯の表面を削って薄く貼り付けることで黄ばみの解消することができます。

セラミックによる施術を受けた歯は、ホワイトニングによって白くすることはできません。

年齢と歯の黄ばみ


年齢を重ねるにつれて、歯の黄ばみは増していく傾向にあります。
歯は断面図でみると、3層の構造で構成されおり、外側からエナメル質、象牙質、歯の神経という構造をとります。(下図参照)


エナメル質は半透明色を象牙質は黄色っぽい色をしています。この象牙質の黄色い色が半透明色のエナメル質から透けて見えてしまっている事が歯が黄色く見える原因の1つです。


そして、歯は日々刺激が加わると、その刺激から大切な歯の神経を防御するために、新しく象牙質を作り出します(第二象牙質という)。つまり、時が経つごとに象牙質の量が増えることで、歯は黄ばみを増していきます。


以前にもブログでご紹介しましたが、年齢で比較すると若い方の方がホワイトニングの効果が早いという傾向があります。

これは、若いときの方が象牙質の厚みが薄い事が理由として挙げられます。ただ、加齢により黄ばみを増した歯がホワイトニングで白くならないわけではなく、ホワイトニングの頻度や作用時間などを調節してあげることにより、歯を白くしていく事は十分に可能です。

ホワイトニング根元の黄ばみの原因とホワイトニングとの相性

鏡を見た時にふと気になった歯の黄ばみ。よく見ると歯の根元に向かって黄ばみが増していると感じる方が多いのではないでしょうか。なぜ、歯の根元の方が噛む側よりも黄ばみが強いのでしょうか?3つの理由が挙げられます。

①歯の形態学的特徴

②歯の根元に詰め物をしている

③テトラサイクリン歯

④歯茎が下がっている

歯の根元側の黄ばみが強い理由

①歯の形態学的特徴

こちらは歯の断面図を用いてその特徴を説明します。

歯は3層構造で構成されています。内側から歯の神経、象牙質、エナメル質という順番です。図からわかるように歯の噛む面よりも歯の根元方向(歯茎側)に向けて再表層のエネメル質が薄くなっています。エナメル質は半透明で乳白色の組織であり、内側の象牙質の色が透けて見えます。
この象牙質は黄色い色をしており、歯が黄色くみえる原因は象牙質にあります。ですのでエナメル質が厚い歯の噛む側の面よりも根元方向の方がより象牙質の黄ばみがエナメル質から透けてみえやすいため歯の根元側の方が黄ばみが強くなります。

②歯の根元に詰め物をしている

歯の根元側というのは噛む面に比べると虫歯のリスクが高く、また知覚過敏の原因部位にもなりやすいです。それらの治療のために根元部分にレジンという詰め物をすることがあります。このレジンですが、詰めた当時は自分の歯の色味と合わせるため、違和感がないのですが材質が経年的に劣化してくることにより変色してきます。ですので、きわの部分の黄ばみが増したように感じることがあります。この場合、詰め物を自分の歯の色味に合わせて詰め替えることがおすすめです。
また、その際、ホワイトニングをされる時にはホワイトニングを先行してから詰め物をやりかえてあげる方が自然に仕上がります。
そして、レジンに関してですが経年的に変色することに加えよく力がかかる部分(歯ブラシの圧が強く当たっているところや歯の噛み合わせによる負荷が強くかかっているところ)では部分的に欠けてしまうこともあります。この欠けた部分と自分自身の歯にできた小さな溝に着色物などが入り込み、部分的に変色することもあります。

③テトラサイクリン歯

まず、テトラサイクリン歯とは歯の形成期(出生〜12歳)にテトラサイクリン系の抗生剤を服用することにより歯に変色が生じます。テトラサイクリン系抗生物質はかつて風邪薬のシロップとして用いられてきました。昭和40年代ころによく使用された薬であり、年齢でいうと40代〜50代の方によく見受けられます。テトラサイクリン歯で変色が起こる原因ですが、テトラサイクリンがカルシウムと結合しやすいという性質のため形成中の歯に含まれるカルシウムと結合し象牙質の中に沈着します。この沈着物質は紫外線に当たると光化学反応により変色します。この変色の現れ方は、テトラサイクリンの服用量や時期により様々な容態を示します。その中でも2層性に変色が現れ、きわの部分に濃いめの変色が現れる方もおられます。

④歯茎が下がっている

加齢や歯周病が原因で歯茎は退縮する(下がる)傾向にあります。歯茎が退縮するとエナメル質で覆われていない象牙質がむき出しになってきます。象牙質がむき出しのため、エナメル質で覆われている部分に比べると黄ばみがまして見えます。この歯茎が下がる原因ですが、加齢や歯周病以外にも噛み合わせなどで部分的に強く力がかかるところや歯ブラシの際に強く磨きすぎの部分にもにも起こることがあります。

根元の黄ばみに対してホワイトニング は有効か?

①〜④の場合で見ていきましょう。

①歯の形態学的特徴の場合

歯の形態学的な特徴のため、ホワイトニングで歯全体を一様に真っ白にするのは難しいです。またオフィスホワイトニングは薬剤が強く歯の根元側まで薬剤を塗布すると歯茎についてしまう可能性もあるため、根元付近まで薬剤を塗るのが難しい傾向にあります。ですので根元の黄ばみが気になる方には歯のきわまでしっかりとマウスピースで多いホワイトニングすることのできるホームホワイトニングがおすすめです。オフィスホワイトニングに比べて歯のきわまで薬剤を作用させることが可能です。

②歯の根元に詰め物をしている場合

歯の根元に詰め物をしている場合には詰め物部分にホワイトニングの薬剤は作用しません。ですので、ご自身の歯の色味に合う詰め物のお色に詰め直すことが必要になります。

③テトラサイクリン歯の場合

ホワイトニングが有効な場合もありますが、効果が現れるのが普通の歯に比べると遅いもしくは効果が現れにくい可能性もあります。効果が出ない場合には詰め物や、テトラサイクリンによる変色が全体的に重度な場合にはセラミック治療などを選択される方もおられます。
セラミック治療となると歯を削ることになるため、まずはホワイトニングの効果の発現を試してみてからセラミック治療を選択されるのも良いかもしれません。

④歯茎が下がっている場合

象牙質が露出している部分ではホワイトニングの薬剤による痛みを考慮し、ホワイトニングでの改善は難しいかと思われます。プラスチックの材料であるレジンで露出した部分を覆う治療や自分自身の歯茎を移植し、象牙質がむき出しの部分を覆うような歯周外科処置などの治療法があります。

水分摂取はお茶がメインの方必見!お茶で歯が黄ばむ原因と黄ばみを予防する方法を解説

お茶で歯は黄ばむ

結論から言うとお茶で歯は黄ばみます。お茶に含まれる着色物質であるタンニンやポリフェノールがその着色の原因となります。この着色物質が歯の表面に付着することにより着色します。この着色物質が付着してからの時間が短ければ歯磨きをすることにより、取り除くことができます。しかし着色が付いてから時間が経過すると歯の表面と着色物質の結びつきが強固になり、歯磨きだけでは取り除けない着色汚れとなります。

お茶で歯が黄ばむのを防ぐには

着色汚れが歯の表面につくのを防ぐには

1お茶を飲む前に水を飲むもしくは口をゆすぐ

口の中が乾燥した状態だと歯の表面に着色汚れがつきやすいです。なのでお茶や濃い色の飲み物を飲む前に口の中が乾いている場合には事前にお水を飲むかもしくはお口をゆすいであげて乾燥状態を改善してから飲まれるのが良いです。

2お茶を飲んだ後に水を飲むもしくは口をゆすぐ

1で述べましたが、喉が渇いている時などはお水を飲むより先にお茶を飲んでしまうこともあるかと思います。その時には、飲食後できるだけ早くお水を飲む、もしくは口をゆすいであげると着色予防になります。

3定期的な歯のクリーニング

定期的な歯のクリーニングは着色予防に効果的です。歯の表面が汚れたままだと着色がつきやすい状態になります。ですのでクリーニングで歯の表面がきれいな状態を保てているとお茶による着色はつきにくいです。

お茶で歯が黄ばんだら?

お茶による歯の黄ばみは初期だとご自身の歯磨きで落とすことが可能です。しかし、時間が経過しタンニンやポリフェノールが歯の表面に強固に結合すると歯磨きでは落とせない汚れとなります。その場合は歯科医院でクリーニングを行い、専用の機械を用いて着色汚れを落としてあげることが必要になります。
着色汚れを取り除くと元の歯の黄ばみ程度に色味が戻ってきます。さらにそこから白くしていこうと思うとホワイトニングが必要になります。

40代のあなたが悩む歯の黄ばみの正体は?

40代女性が悩む歯の黄ばみその原因とは?

歯が黄色く見える原因は歯の内側の象牙質という組織が原因です。この象牙質は黄色みを帯びた色をしており、その黄色みが強ければ強いほど歯は黄ばんで見えてしまいます。この黄ばみが強くなる要因のひとつに加齢が挙げられます。一般的に象牙質の黄ばみの量は年齢を重ねるとともに増していくのです。なので、鏡を見た時に以前よりも黄色く感じると思う感覚は正しいです。

年齢による黄ばみを除去する方法

黄ばんでると思うとまずやりがちなのがホワイトニング用歯みがき粉を使ってみること。これは一見効果がありそうですが、実は年齢による歯の黄ばみの除去には効果的ではありません。ホワイトニング用歯磨き粉で効果が出るのはコーヒーや紅茶による着色汚れを除去するためには効果があります。では、年齢による歯の黄ばみを除去するためにはどんな方法が良いでしょうか?この年齢による黄ばみを取り除くための方法は2つあります。ひとつずつ見ていきましょう。

①ホワイトニングをする

年齢による歯の黄ばみを除去するには歯科医院でのホワイトニングが効果的です。特に黄ばみが強い方にはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用がおすすめです。

②歯を削ってセラミック治療をする

第一選択にするには難しいですが、歯を削ってセラミックの歯を入れることにより、セラミックの色味がご自身の歯の色になります。そうすることで元の歯の黄ばみを回避することができます。しかし、黄ばみを改善したいという理由で健康な歯を削ってしまうのはあまりおすすめではありません。まずは体への侵襲も少ないホワイトニングからご相談・ご検討されてみることがおすすめです。

年齢を重ねれば重ねるほどホワイトニングで歯を白くするのに時間がかかる

前述したように歯の黄ばみの原因である象牙質の黄ばみは年齢を重ねるごとに増していきます。ですので、より黄ばみの少ない状態からホワイトニングを始める方が効果が出るのも早く、目標の白さに到達する期間が早くなります。

歯が黄色いというよりは灰色

日本人の40代〜50代の方に多いのがこの灰色がかった歯の色味。こちらはテトラサイクリン歯といい、歯の形成期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用したことが原因で起こります。症状の現れ方は様々ですが、歯が一様にグレーががっている状態であったり、グレーと黄色が縞模様状になって現れている方もおられます。テトラサイクリン歯症例は普通の歯に比べるとホワイトニング効果が現れにくいです。オフィスホワイトニングに加えて、根気強くホームホワイトニングを継続することにより歯のトーンアップをさせることは可能です。

矯正中にホワイトニング可能か?

矯正装置の種類によっては可能

まず、矯正装置の違いには3タイプあります。
①歯の見える側の面に固定式の装置を装着する唇側矯正(表側矯正)
②歯の裏側に固定式の装置を装着する舌側矯正(裏側矯正)
③取り外し可能なマウスピース装置を使用するマウスピース矯正

上の歯に舌側矯正装置、舌の歯に唇側矯正装置を装着するというハーフリンガル矯正というものも存在しますが、大きく分けて上記の3タイプに分かれます。それぞれ見ていきましょう。

唇側矯正装置

唇側矯正装置の場合、矯正治療期間中のホワイトニングをする事はできません。唇側矯正が終わってからのホワイトニングとなります。

舌側矯正装置

舌側矯正装置の場合はオフィスホワイトニングを受ける事が可能です。舌側矯正装置の治療期間中でも定期的なオフィスホワイトニングを受けることにより、白い歯を維持することは可能です。しかし、裏側に装置がついているため、ホームホワイトニングをする事はできません。ですので、ホームホワイトニングのメリットである長期間の白さの維持を得ることが難しく、白さを維持するためには継続的にオフィスホワイトニングを受ける事が必要となります。

また、舌側矯正治療中でも、挙式などのために一時的な白さを求めてオフィスホワイトニングを受けるという方も多くいらっしゃいます。その後、矯正装置が外れた後にオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用し、更なる白さを目指し維持するというのもオススメのプランのひとつです。

マウスピース矯正装置

マウスピース矯正中はホワイトニングをすることは可能ですが、その上で問題となるのがアタッチメントの存在です。アタッチメントとはマウスピース矯正で歯を動かすための固定源となる役割があります。このアタッチメントはコンポジットレジンという材質を歯の表面に付着させた構造物のことです。歯の表面に付着しているため、ホワイトニングをしてもアタッチメントが付着している部分は白くならず、色むらになる可能性があります。ですので、理想の白さを目指したい方はアタッチメントが除去される矯正治療後のホワイトニングがオススメです。
とはいえ、治療中でも黄ばみが気になるという方も多いかと思います。歯やアタッチメントに着色汚れが付着し、マウスピース矯正中の歯の黄ばみをかなり気にされる方も多くおられます。そんな方には着色を除去するクリーニングを受けることやオフィスホワイトニングで黄ばみ自体を2トーン程アップさせてあげるというのも有効です。アタッチメントの周りの歯の部分があまりにも白くなってしまうと、アタッチメント付着部分との差が目立ちますが、2トーン程のトーンアップであれば差は目立ちにくいです。ですので、マウスピース矯正中でもどうしても黄ばみが気になる方には定期的なオフィスホワイトニングでのトーンアップというのも選択肢のひとつとなります。

矯正装置は外れたけど歯の裏側に固定式のリテーナが付いている場合

こちらの場合にはオフィスホワイトニング、ホームホワイトニングどちらのホワイトニングもすることが可能です。

マウスピース矯正用のマウスピースを使用してホームホワイトニングができる?

こちらについては、ホームホワイトニングをすることは可能ですが前述したようにアタッチメント部分の色むらが発生する可能性があるため注意が必要です。色むらが気になる場合にはアタッチメント除去後のホームホワイトニングがオススメです。

リテーナー用マウスピースでホームホワイトニングができる?

リテーナー用マウスピースの形態を確認する必要があります。リテーナー用マウスピースでもホームホワイトニング用として使用できるものもありますが、マウスピースが歯全体を覆っていないタイプのものだとその部分だけ白くすることができないので、色むらの原因になります。ですので、使用の際には歯科医師にご相談してからスタートするのがよいです。

歯と歯の間の着色

歯と歯の間が茶色い原因

原因1 嗜好品(コーヒーや紅茶、ワインなどの着色やタバコのヤニ)の影響

普段からコーヒーや紅茶など着色の付きやすい飲み物を飲む方や喫煙をされる方は歯の表面だけでなく歯と歯の間にも着色が付きやすいです。また歯の表面に付着する着色汚れは比較的落ちやすいですが、歯と歯・の間に入り込んでしまった着色汚れはなかなか取り除きにくいのが実際です。なぜかというと、歯と歯の間というのは点接触しているのが正常であり、通常の器具や機械はこの点で接触している部分に入りにくく、この部分の着色を除去するには細かい粒子のパウダーを圧をかけてふきかけたり、もしくはホームホワイトニングなどで薬剤をゆっくりと浸透させ時間をかけて着色汚れを分解し除去する必要があります。

原因2 初期虫歯の状態

虫歯は、虫歯菌が出す酸で歯の表面が溶けることで進行します。初期の段階でこの溶けた部分にカルシウムなどが戻り、その部分が元に戻る再石灰が起こることがあります。この再石灰化の際に着色が同時に入り込むと茶色く見えてしまうことがあります。
このような部分は虫歯の初期の状態と診断されることもあります。早急な治療が必要なものではないですが、普段から注意深くケアすることが必要になります。

歯と歯の間の着色を除去するには

歯と歯の間の着色汚れを除去するには、歯のクリーニングやホームホワイトニングが有効です。しかし、前述したように歯と歯の間の着色は他の部分に比べると取り除きにくく、時間を要す可能性があります。また、虫歯による着色の場合には歯を削らないと着色を除去できないこともあります。
いずれにしても着色は放置期間が続くと、除去が難しくなっていきます。気になっているのであれば、早めの歯科医院への受診がおすすめです。

歯と歯の間の着色を防ぐには?

歯と歯の間の着色を防ぐには普段から着色が付きにくい状態に保つことが大切です。例えばコーヒなどを飲む時に口腔内が乾燥していると着色が付きやすい状態です。ですので、飲む前に口をゆすいだりまたはお水を飲んで乾燥状態を防いでから飲食するというのも対策のひとつです。また、歯と歯の間の汚れは歯ブラシのみでは取り除きにくいため、補助ケア用品としてフロスを使用することにより歯と歯の間が清潔に保たれ、着色の付着や虫歯も予防することが可能になります。

歯が黄ばむ原因〜原因による対応策は?

歯が黄ばむ原因には大きく飲食物摂取などによる外部要因と加齢や抗生物質が原因による内部要因に分かれます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

外部要因

歯が黄ばむ原因の外部要因とはコーヒーや紅茶、喫煙による黄ばみのことを言います。コーヒーや紅茶に含まれるポリフェノールが歯の表面に沈着する事で歯が黄ばんで見えてきてしまいます。この沈着した着色は飲食物を摂取してからの時間の経過が短ければ、歯磨きなどで落とすことができますが、時間の経過が長くなると、歯の表面を覆うタンパク質の膜(ペリクル)と結びつき、ご自身の歯磨きでは取り除きにくい着色となっています。

外部要因(喫煙)

前述の喫煙による着色汚れは、コーヒーや紅茶による着色汚れよりも強固に歯の表面と結びつきます。また、喫煙者の方からよくある質問のひとつに、「アイコスが通常の紙たばこに比べるとヤニがつきやすいかどうか」という質問があります。
通常、ヤニの原因はたばこの葉を燃やすことによって生じるタールが原因ですが、アイコスはたばこ自体を燃やさずに温めることでタールの発生を最小限に押さえます。ですので、アイコスは通常の紙たばこに比べるとヤニの付着は少ないと言えるでしょう。

内部要因

歯の色味は歯の再表層を覆うエナメル室のすぐ内側にある象牙質の色味の影響を受けます。この象牙質は黄色い色味をしており、象牙質の黄ばんだ色味がエナメル質を通して透けて見えてしまうことが歯が黄色見える大きな原因です。象牙質は加齢に伴い、その厚みを増すため、歯の黄ばみは加齢とともに増していきます。
また。加齢以外の黄ばみの内部要因として、抗生物質があげられます。
永久歯(大人の歯)の形成期である0〜8歳の間に一定量以上のテトラサイクリン系抗生物質を摂取すると、歯のカルシウムと結合してテトラサイクリン蓄積されていきます。もともと色素を持っているテトラサイクリンですが、紫外線に当たると化学反応を起こし色が変化していきます。そうすると歯が濃い黄色だったり灰色がかった色味を帯びてきます。そのため妊娠中や授乳中の方と0歳~8歳までのお子様はできるかぎりテトラサイクリン系抗生物質は避けたほうがよいでしょう。

歯の黄ばみを防ぐには

外部要因

外部要因での黄ばみの予防としては、着色物質の摂取前後に口腔内が乾燥していないということが大切です。お口の中が乾燥していると着色物質が歯の表面に付着しやすい状態となります。ですので、濃い色の飲み物や食べ物を摂取する前後にはお水を飲んで歯の表面が乾燥していない状態をつくることで黄ばみを防げます。
また、たばこに関しては健康のためにもできる限り本数を減らすことや喫煙に向けて努力していくことも必要と言えるでしょう。また、根本的な黄ばみを除去していくためにはホワイトニングが有効です。

内部要因

内部要因の予防としては、加齢に抗うことは難しく、テトラサイクリンに関しても幼少期が原因となるため、自分ではコントロールしづらいものだと言えます。内部要因に関しては防ぐことは難しいですが、黄ばみを取り除くためにホワイトニングは有効と言えます。

いかがでしょうか?歯の黄ばみは防ぐことも大切ですが、白さを目指していくためにはやはりホワイトニングが必要となってきます。ぜひご参考にして頂けると幸いです。

詰め物や被せ物と歯の色味が合っていない時の対処法

何年も前に入れた詰め物や被せ物が経年的に自分の歯と色味が合わなくなってきたと悩まれている方は少なくありません。この歯と詰め物の色味が合っていない時はどうすれば良いのでしょうか?

詰め物や被せ物の色味が黄色く気になる場合

詰め物や被せ物と歯の色味の差で一番気になっている方が多いのがこのパターンです。数年〜十数年前に入れたものが経年的に劣化していくことにより、装着当初よりも着色がついて黄ばんでいたり、材質の劣化で透明感がなくなり濁った色味を呈している場合があります。この詰め物や被せ物自体の黄ばみが気になっている時には詰め替えや被せ物を新しくやりかえる事が必要になります。その際に、今のご自身の歯のお色味よりも白い色味でやりかえたいと思われる場合にはホワイトニングが必要になります。
詰め物などの該当部に痛みがない場合は優先的にホワイトニングを行い、ご自身の歯が理想の白さに到達した後に詰め物や被せ物をやりかえられるのが流れ的にスタンダードです。

詰め物や被せ物をやりかえる場合の流れ

①ホワイトニングで理想の白さを目指す
(この時はオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用したデュアルホワイトニングを選択される方が多いです)デュアルホワイトニングについて詳しくは次の記事をご覧ください

②詰め物やりかえ

③ホワイトニングのメンテナンス

メンテナンスの際、ホームホワイトニングを利用される方は詰め物や被せ物を変えた影響でマウスピースが入らなくなっている可能性があるので、その際はマウスピースを再作製されることがおすすめです。

歯よりも詰め物や被せ物の方が白い場合

歯は生理学的に年齢を重ねていくとともに黄ばみを増していきます。なので。数十年前などに入れた被せ物などは当時の色味に合わせているため、経年的に自分の歯よりも詰め物や被せ物の方が白い状態の場合があります。
その際には、ご自身の歯の黄ばみをホワイトニングで除去し、詰め物や被せ物の色味に近づけてあげる事が有効な方法です。ただし、装着期間の長い詰め物や被せ物は見た目には劣化していなくても歯の内側で虫歯ができていたり、被せ物が不適合になっている場合も考えられます。詰め物や被せ物は材質などにもよりますが、数十年してくると劣化が進んでいる可能性が高いため、定期的なチェックなや定期検診などでより長く現状を保てるようにする事が大切です。

白い詰め物や被せ物の種類と特徴

詰め物

①コンポジットレジン
白いプラスチック素材の材料です。保険適用できる場合が多いですが、強度が弱く、経年的に変色しやすいのが特徴です。

②ハイブリッドインレー
プラスチックとセラミックの中間的な素材です。上記のコンポジットレジンに比べると耐久性が強く、自然な艶のある白さに仕上がります。

③e-maxインレー(セラミックインレー)
二ケイ酸リチウムを主成分としたセラミック素材です。一般的なセラミックよりも天然歯に近い硬度を持っていることが特徴です。

④ジルコニアインレー
ジルコニアはセラミックの中でも強度がかなり高い材質です。しかし、通常のセラミックに比べると透明感が高くないのが特徴です。

被せ物

①硬質レジン前装冠
金属のフレームに白いプラスチックの樹脂(レジン)を貼り付けたものです。前歯では保険適応となります。白い部分のレジンは強度が弱く、経年的に変色しやすいのが特徴です。

②CAD/CAM冠
プラスチックとセラミックの中間的な素材がブロック状になったものを機械で削り出して作製する被せ物です。レジンに比べると材質は上がりますが、セラミックに比べると耐久性や強度が劣ります。

③オールセラミッククラウン
透明感と艶のある白さが特徴です。

④ジルコニアクラウン
透明感はオールセラミッククラウンに劣りますが、総合的には十分な美しさを再現することができます。強度が高く、奥歯にも安心して使用できます。

治療した歯がいっぱいあってもホワイトニングできる?

治療経験のある歯が奥歯中心の場合

歯磨きの難易度等(歯ブラシが届きにくい)から、虫歯は前歯に比べると奥歯の方がなりやすいのが一般的です。ですので、前歯には治療をほとんどしたことがないけれど、奥歯には詰め物や被せものが入っている方は案外多いものです。
ニコッと笑った時に見えるのは、前の歯から5番目くらいまでの歯なので、奥歯に詰め物や被せ物が入っている方でも見える部分の歯をホワイトニングし、自然な白い歯を得て頂くことが可能になります。

詰め物が小さい場合や歯の裏側に詰めている場合

詰め物が小さい場合にはその部分との色味の差異がわかりにくいのでホワイトニングしても、詰めている部分が目立ちにくいです。また、特に前歯に多いですが、歯の裏側に詰め物をしている場合には歯の表側から見えないので、ホワイトニングしても影響はほとんどありません。

詰め物や被せ物の方が自分な歯よりも白い場合

ご自身の歯は経年的に黄ばみを増していきます。もちろん詰め物や被せ物の色味も徐々に変化をしていきますが、セラミックの歯などは色味の変化が緩やかです。なので、自分の歯が詰め物や被せ物よりも年齢とともに黄ばみが増してきた場合には、ホワイトニングが有効です。ホワイトニングをすることでご自身の歯の黄ばみを取り除き、詰め物や被せ物に合う白さを目指せます。

上記の例では被せ物や詰め物のやりかえはせずにホワイトニングをすることが可能です。しかし、被せ物や詰め物がある方の中には、その部分のやりかえのためにホワイトニングをされる方もおられます。

詰め物や被せ物を新しくやりかえる場合

この場合はご自身の歯の部分をホワイトニングでなりたい白さにしてしてから、被せ物や詰め物をやりかえるのが通常の流れです。被せ物や詰め物の色が黄ばんで気になってきた…という方は優先的にホワイトニングから始めるのが良いでしょう。ご自身の歯の色味に合わせて被せ物や詰め物をやりかえると、より自然な仕上がりになります。

過去に治療をたくさんした経験から歯科医院が苦手だったり、久しぶりだと歯科医院へいくのに1歩が踏み出しにくい方もおられるかと思います。お口の中にはご自身では取り除きにくい汚れがあり、歯科医院で歯のクリーニングなど(歯のお掃除)を長く受けていないと、汚れが蓄積し口臭や二次的な虫歯に繋がる可能性も高まります。ここでいう二次的な虫歯とは、被せた歯や詰めた歯が新たに虫歯になってしまうことを指します。詰め物や被せ物をしている歯は健康な歯に比べると、虫歯にかかるリスクが高まります。ですので、過去に治療をした歯がいくつかあるという方は定期的な歯科医院でのメンテナンスがおすすめです。

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