ホワイトスポット(白い斑点/シミ)の治療
前歯の白い斑点、シミが気になる。
それはホワイトスポットです。
ホワイトスポットの改善は
渋谷東京矯正歯科へ
歯の白い斑点を治すことができます
ホワイトスポット(歯の白い斑点や白いシミ)にiCon(アイコン)という薬剤を塗布することで、歯を削らずにホワイトスポットを改善することが可能です。
従来までのホワイトスポットの治療法は、白い部分(白斑、白濁)を削ってプラスチックで詰めるか、ベニアと呼ばれる薄い板を歯に貼り付けるか、カルシウムを補う歯磨き粉を使用して、時間を掛けて自然治癒を待つなどの方法しかありませんでした。
アイコンは歯に薬剤を塗布するだけホワイトスポットを改善することができます。渋谷東京矯正歯科では、ホワイトスポット専門外来があり、アイコン治療の対応が可能です。まずは当院までお気軽にご相談ください。
ホワイトスポット(歯の白い斑点/シミ)とは
ホワイトスポットとは、歯の表面に見られる白い斑点(白いシミ)のことです。痛みはありませんが、笑ったときに目立つため、コンプレックスに感じている方もいらっしゃいます。このホワイトスポットは、歯医者に通っていても特に何も言われず、治してもくれません。これは、ホワイトスポットの原因が、治療が必要な病気として認められていないもののために、保険が適用されないからです。しかし、審美(見た目の改善)目的のため自由診療にはなりますが、渋谷東京矯正歯科では、ホワイトスポット専門外来を受け付けており、ホワイトスポットを治療することができます。初期う蝕によるホワイトスポットは、白斑病変、white spot lesions (WSLs)とも呼ばれます。白濁部分にタンパク質が混入していると着色を伴い、色味によってイエロースポット、ブラウンスポットと呼ぶこともあります。
このようなお悩みはありませんか?
- 歯の表面に白い斑点がある
- 歯の色むらが気になる
- 前歯に生まれつき白い部分がある
- 矯正治療後に装置を外したら白くなった
- ホワイトニング後に白いまだ模様が出てきた
- こどもの歯に白い斑点ができた
このようなホワイトスポットは、iconで自然な色に治療できます
ホワイトスポットの原因
虫歯が原因のホワイトスポット
1つ目は「初期虫歯」です。むし歯といえば黒い穴のようなものを想像しますが、実はその始まりが白い斑点である場合があります。
歯の表面からミネラル分が溶けだす「脱灰(だっかい)」という状態になると、歯は光沢を失って白くにごり始めます。これが初期のむし歯になり、徐々に穴が空いて黒くなっていきます。しかし脱灰を起こしたからといって必ずむし歯が進行するわけではありません。脱灰は再石灰化という歯の自浄作用のようなもので、むし歯の進行を抑制する働きの一部分でもあります。初期う蝕(初期虫歯)によるホワイトスポット の特徴は「表層下脱灰」と言われる現象です。虫歯菌が作り出す酸によって歯のリンやカルシウムが溶け出すことを脱灰といいます。これが虫歯の始まりですが、初期の虫歯では脱灰は生じていてもまだ穴はあいていません。歯の表面は溶けないで内部から溶けていくのです。この状態が「表層下脱灰」です。表層下脱灰が生じている部分は、脱灰によって細かい空洞がたくさんできていて軽石のようになっています。この部分に光が当たると健全な部分とは光の屈折率や透過性が違うので白く見えるのです。
エナメル質形成不全によるホワイトスポット
「エナメル質形成不全症」と言われるものです。これは主に遺伝や生まれつきの病気・幼少期に発熱や栄養障害によって歯の表面の「エナメル質」が正常に形成されない病気のために出来るもので、白い斑点(ホワイトスポット)もしくは茶色の斑点(ブラウンスポット)と呼ばれたりします。
エナメル質形成不全症とは
歯のエナメル質が顎(あご)の骨の中で作られている時に、なんらかの原因により、エナメル質の一部が不完全のままになり、白い(あるいは茶色の)斑点や模様ができ、そのまま生えて来たというものです。原因としては、外傷(けが)、病気や薬の影響、栄養障害など様々な環境下で起こりえますので特定することは難しいです。基本的に病気というわけではなく悪いものではないので、そのままにしていても問題はありません。ただし、前歯の目立つところにあると審美的に気になる方もいらっしゃると思います。そこで解決策となる治療法がホワイトスポット治療です。
エナメル質形成不全の場合、初期のむし歯と違って、再石灰化による治癒は期待出来ません。そのため、エナメル質形成不全によるホワイトスポットで悩まれておられる方は、長期間その悩みを抱えておられる方も少なくありません。
乳歯に外傷や感染が起こるとその下に待機している永久歯に影響を与え、ホワイトスポットが生じることがあります。また、生まれて間もない頃にかかった病気や栄養障害、遺伝などが原因で歯の表面のエナメル質が正しく作られなかったことにより、その部分がホワイトスポット になることがあります。これらはすべて「エナメル質形成不全」と呼ばれます。
エナメル質形成不全は虫歯ではありませんので脱灰は生じていません。エナメル質が正しく作られなかったためにその部分だけ結晶構造が乱れ、健全な部分とは光の屈折率や透過性が違うので白く見えるのです。
フッ素の過剰摂取によるホワイトスポット
生後6ヶ月から5歳くらいまでの歯の発生期に過剰のフッ素を摂取すると歯の表面に白や茶色の斑点ができることがあります。これは歯牙フッ素症(斑状歯)と呼ばれるものですが、水道水のフッ素化が行われていない日本では、ほとんど生じることはありません。なお、歯牙フッ素症はフッ素を飲み込むことにより生じるもので、フッ素塗布では生じません。フッ素は歯の健康を保つために重要な成分ですが、過剰に摂取するとホワイトスポットが発生することがあります。これは特に歯が形成される幼少期に過剰なフッ素を摂取すると、歯のエナメル質に白い斑点(フルオローシス)が現れることがあるためです。フッ素入りの歯磨き粉や飲料水に含まれるフッ素量を適切に管理することが重要です。
ホワイトニングによるホワイトスポット
歯は部分によって組織の微妙なムラがあり、ホワイトニングの効果が出やすい部分と出にくい部分があることがあります。効果の出やすい部分は一時的に歯のミネラルが溶け出して表面がすりガラスのようになる事によって白くみえます。しかし、2~3日ほどで唾液がミネラルを吸収し再石灰化が進み徐々に色が落ち着き目立たなくなるケースがほとんどです。また、元々ホワイトスポットがある人がホワイトニングを行うことで目立つようになってしまうこともあります。
栄養不足、遺伝によるホワイトスポット
エナメル質を作るための栄養素(カルシウムやリン)が不足すると歯に影響が出てきます。胎児が母体にいる時から歯のエナメル質は作られるので、妊娠している時にしっかり栄養を取らないことで赤ちゃんの歯がホワイトスポットになってしまいます。
遺伝によって歯の形成障害を持っている方にもホワイトスポットが遺伝で継承されてしまうことがあります。遺伝的な要因では、エナメル質が形成される過程での異常が挙げられます。また、発育途中の栄養不足や病気もエナメル質の形成不全を引き起こし、ホワイトスポットの原因となることがあります。
外傷によるホワイトスポット
歯の受けた外傷により一時的に歯にクラック(ヒビ)が入ります。このクラックを中心に歯の結晶構造が変わり、白濁したホワイトスポットが現れることがあります。外傷に関しては、乳歯の時期に歯に強い衝撃を受けると、その下に控える永久歯に影響を与え、ホワイトスポットが生じることがあります。
不十分な口腔衛生によるホワイトスポット
歯磨きが不十分であったり、適切な口腔ケアが行われていない場合、プラーク(歯垢)が歯の表面に蓄積しやすくなります。プラーク中の細菌が酸を生成し、この酸がエナメル質を侵すことで脱灰が進行します。この状態が続くと、ホワイトスポットとして白い斑点が現れます。特に食後のケアを怠ることが多い子どもや、口腔衛生の習慣が身についていない方に多く見られます。
歯を削らない Icon(アイコン)治療
従来までのホワイトスポットの治療法は、白い部分(白斑、白濁)を削ってプラスチックで詰めるか、ベニアと呼ばれる薄い板を歯に貼り付けるか、カルシウムを補う歯磨き粉(例:MIペーストPlus)を使用して、時間を掛けて自然治癒を待つなどの方法しかありませんでした。
しかし現在では、歯を削らずにホワイトスポットを治療する方法があるのです。それがICON(アイコン)を使用した方法です。
ホワイトスポットの部分のエナメル質の中には気泡が入ってしまっており、エナメル質と空気・水の間の光の屈折率の差から、光が散乱します。Icon(アイコン)治療とは、この気泡の部分にエナメル質と近い屈折率を持ったIcon(アイコン)の樹脂成分を浸透させることで屈折率を改善し、ホワイトスポットを目立たなくする治療法です。
気泡部分にタンパク質が混入したイエロースポット、ブラウンスポットの場合には、Icon(アイコン)治療に先立ちホワイトニングで色素を除去する必要があります。さらに、エナメル質の形態異常も伴う場合には、コンポジットレジン修復を併用して形態も改善します。
アイコン治療の特徴
歯をほとんど削らない初期段階の虫歯にレジンをしみこませる治療法なので虫歯を削り取る必要はありません。
痛みが少ない削らないため麻酔も必要なく痛みはほとんどありません。ごくまれに薬剤がしみることがある程度です。
効果が早い治療当日に薬剤をしみこませるため、早ければ1回の治療で改善が見られます。
歯を強化する効果も液状のレジンをエナメル質に浸透させて治療をするためミネラルが溶け出すのを防ぎエナメル質の補強になります。
Icon(アイコン)治療について
Icon(アイコン)とは
『アイコン』は、2022年欧米で様々なホワイトスポット治療の比較研究の結果、ホワイトスポットに対する治療として非常に効果的、及び患者さまから高い満足度が得られた薬剤になります。ホワイトスポットを目立たなくする上に、歯を自然な白さに持っていくことができる削らない治療法です。
元々は初期虫歯によるホワイトスポットに対して歯を削らずにレジンを浸透させることで歯を強化して、虫歯の進行を抑制するために開発されました。これまで削る前の段階の初期虫歯に対しては、フッ化物応用、食習慣の指導、ブラッシング指導による予防しか出来ず、それでも進行してしまった虫歯に対しては削って詰める(切削介入)治療を行っていました。
Icon(アイコン)は、その間を埋める治療法として、より積極的な予防的治療としてresin infiltration technique(低粘性レジン浸潤法)という手技を定着させました。さらに、ホワイトスポットの見た目も改善できることから、ホワイトスポットを削らずに治す方法として世界中で注目を集めています。
Icon(アイコン)が適しているケース
Icon(アイコン)は歯を削らずにホワイトスポットを治したい場合に最適です。またホワイトニングと組み合わせることで、着色を伴ったホワイトスポット(イエロースポット、ブラウンスポット)であっても治すことが出来ます。
ホワイトスポットに対して全く効果がないことはありませんが、非常に深いホワイトスポットの場合、少しホワイトスポットの痕が残ることがあります。
いくつかのデメリットがあるとはいえ、痛みもなく自然な見た目に仕上がるICON治療は、ホワイトスポットが気になる人におすすめです。
Icon(アイコン)治療の原理
低粘性レジン浸潤法、通称「アイコン」は、歯のホワイトスポットを効果的に治療する革新的な方法です。この治療法は、ドイツのDMG社が開発したもので、虫歯の初期段階であるホワイトスポットを歯を削らずに治療することを目的としています。アイコンの原理は、ホワイトスポット部分に低粘性のレジンを浸透させ、その部分をエナメル質の一部として補強することで、ホワイトスポットを目立たなくするというものです。 レジンは非常に低粘性であるため、歯の微細な空隙や脱灰部に深く浸透します。これにより、エナメル質の強度を高め、ホワイトスポットを物理的に補強します。また、レジンは透明度が高いため、自然な歯の色と調和し、審美的な改善も期待できます。
何故ホワイトスポットが他の色ではなく白く見えるかというと、実は飲み物に入れる「氷」が一番近い状態です。飲食店で提供されたり販売されたりしている氷には気泡や不純物が含まれないため透明ですが、家庭用の冷蔵庫で氷を作ると中央に白い粒が見えることがあると思います。ホワイトスポットもこれと非常に似た状態です。
健全なエナメル質は通常非常に透明度が高い組織ですが、ホワイトスポットの部分では虫歯また形成不全によりエナメル質の構造が壊れており、小さな気泡や不純物がエナメル質の中に入り込んでいます。ここで光が屈折し、白く見えるのです。
TEGDMAは健全エナメル質と屈折率が近似しており(健全エナメル質1.62に対しTEGDMA1.52)、ホワイトスポットの気泡部分にTEGDMAが浸透することで屈折率が改善され、エナメル質の透明感が戻ることでホワイトスポットが目立たなくなります。
Icon(アイコン)という製品は塩酸、エタノール、TEGDMAから構成されています。ホワイトスポットの表面は硬いエナメル質で覆われており、そのままではTEGDMAを浸透させることが出来ません。
そのため、塩酸を使用し、ホワイトスポットへのTEGDMAの通り道を作る必要があります。厳密には歯の表面を溶かすことになりますが、電子顕微鏡などで比べてやっと差がわかる程度で、見た目や舌触りは全く変化しません。その後、エタノールで不純物と水分の除去を行い、TEGDMAを浸透させます。
アイコンの効果
審美的改善
ホワイトスポットが目立たなくなり、自然な歯の色に近づきます。
エナメル質の強化
レジンが浸透し、脱灰部分を補強することで、エナメル質の強度が向上します。
虫歯の進行抑制
初期虫歯の進行を抑制し、さらなる治療を必要とするリスクを減少させます。
Icon(アイコン)治療の流れ
① カウンセリング
当院では事前の無料カウンセリングを行っております。ご希望やご不明な点、疑問・ご質問などをお聞かせください。この段階で、おおよその治療期間や金額をお知らせいたします。歯科医師が患者様の口腔内を診査し、ホワイトスポットの状態を確認します。治療が適切であると判断された場合、治療を開始します。
② Icon(アイコン)治療
ホワイトニングが必要なければカウンセリング後、ホワイトニングが必要であればホワイトニング後にIcon(アイコン)治療を行います。
Icon(アイコン)治療自体に痛みは全くありませんが、ラバーダム防湿を行う際に歯茎に痛みを感じることがありますので、クリームタイプの表面麻酔を使用します。歯茎の痛みが強い場合には通常の浸潤麻酔を使用する場合もあります。
麻酔後、ラバーダム防湿を行い、治療する歯だけを露出します。
ラバーダム防湿後、塩酸でホワイトスポット表面の硬いエナメル質を除去します。塩酸だけでは硬いエナメル質を除去しきれない場合、他の器具を使用して硬いエナメル質を除去する場合があります。その後、エタノールで洗浄します。
最後にTEGDMAを3-6分間程度浸透させ、光で固めます。 表面エナメル質の除去の量が大きい場合、コンポジットレジン(セラミックが混ざった樹脂)で表面の形態を回復します。
光で固めた後、研磨を行って表面を滑沢に仕上げます。研磨を徹底的に行うことにより、その後の着色を防ぐことができます。
③ 経過観察
Icon(アイコン)治療直後は歯が乾燥していてホワイトスポットの状態が確認出来なかったり、稀に早期に後戻りすることがあるため、経過観察のためにもう一度ご来院いただきます。
経過観察時に問題があればその場で修正いたします。また、経過観察時に最終研磨を行う場合がございます。
問題が無ければ、術前と同じ規格で術後の写真撮影を行い、術前との比較をご確認いただきます。
アイコン治療の処置の流れ
前処置用の薬剤を歯面に塗布したあと2分間待ちます。
水洗30秒以上水で洗い流し、エアーで乾燥させます。
乾燥歯面が乾いたら専用の薬剤を塗布し、さらに乾燥させるために30秒程度待ちます。
薬剤の塗布低粘度のレジンでできた薬剤を塗布し、白斑部分にしみこむまで3分程度待ちます。
特殊な光を40秒以上照射し、薬剤を硬化させます。
もう一度レジンでできた薬剤を塗布し、しみこむまで1分程度待ちます。
再度特殊な光を40秒以上照射し、薬剤をしっかり硬化させて治療終了です。
アイコン治療の料金
アイコン
(ホワイトスポット用)
1本につき¥22,000
フッ素やMIペーストの使用
ミネラル(カルシウム、リン)を多く含んだ口腔ケア製品です。ミネラルが歯の再石灰化を促し、ホワイトスポットを薄くしてくれることがあります。ただし、万能ではなく効果が見られないことも多々あります。初期の虫歯は歯磨きの不良が大きな原因です。まずは正しい歯磨きを行い、食生活を改善することが最も大切です。そのうえで、フッ素やMIペーストのようなケア製品を使用すると、溶け出したリンやカルシウムが再び沈着します。この現象を再石灰化といいます。再石灰化により、初期の虫歯はほぼ健全な歯質に戻りますが、ホワイトスポット まで改善することは稀です。審美的に改善するためにはさらに踏み込んだ治療が必要となります。
ホワイトスポットを削って詰める
ダイレクトボンディングという治療法です。ホワイトスポットの部分を削ってその部分に白い詰め物(審美用のレジン)をします。歯科医師の技量にもよりますが、技術のある歯科医師であれば自分の歯との境目がわからないぐらいの精度の治療が可能です。最も一般的な治療法ですが、歯を削る必要があります。詰めた部分を目立たなくするためにホワイトスポットの周囲の歯も削ることがあります。詰めた材料はレジンという材料の特性上、着色や脱離(取れてしまうこと)は避けられません。経年的に着色や変色、摩耗が生じますので、何年かに一度やり替える必要があります。数年後にやり変えが必要になることもありますが、短期間で治療できることから、結婚式などのイベントに向けて治療され、喜ばれることの多い治療です。
ラミネートベニア修復
ラミネートベニアは、歯を薄く削り付け爪のように薄いセラミックを歯に貼り付ける方法です。これには、ポーセレンラミネートベニアとダイレクトベニアがあります。仕上がりはきれいですが、歯の表面を薄く削る必要があります。セラミックという材質の特性上汚れや歯垢がつきにくい(着かないわけではありません)というメリットもあります。ホワイトスポットの範囲が広い場合などではこちらが適していることもあります。
エナメルマイクロアブレージョン
歯を削ったりするのではなく、エナメル質を薄く一層溶かし、ホワイトスポットを消そうという治療法です。これは炭化ケイ素微粒子を含む6.6%塩酸でエナメル質表面を研磨することによりホワイトスポットを目立たなくする方法です。歯を削らない処置に分類されていますが、研磨ですので厳密に言えば歯を全く削らないわけではなく、例えて言えば、白斑が見えなくなるまでサンドペーパーで磨くイメージとなります。したがって、治療後は歯の厚みがわずかに薄くなります。エナメルマイクロアブレージョンを行った後はフッ化物バーニッシュという薬剤を塗布します。通常数回処置を繰り返す必要があります。エナメル質表層0.2ミリ以内の着色や軽度のホワイトスポット、ブラウンスポットが対象になります。ホワイトニング後に白斑が目立つようになったということはよくありますが、そのようなケースにも適しています。ホワイトスポットが完全に消えるわけではありませんが、かなり目立たなくすることができます。ほとんどわからなくなることもよくあります。
低粘性レジン浸潤法「アイコン」
これはホワイトスポットを含めた歯の表面全体に浸透性の高い樹脂を浸み込ませる現在最もホットな治療法です。ドイツのDMG社が20年以上の歳月をかけて開発した「アイコン」という製品を使用します。歯を削るような処置は一切することなく、歯の内部に浸透しやすい特殊な樹脂を浸み込ませてホワイトスポット内部を均質な状態にします。歯全体に樹脂が浸透した状態になりますので、虫歯になりにくくなるという効果もあります。このコーティングにより歯からミネラルが溶け出すのを防ぎ、エナメル質も補強されます。完全にホワイトスポットが消えないこともありますが、歯をほとんど削らず、かなり目立たなくなることもあり、当院でも治療後に喜ばれることも多い治療です。歯は全く削らないので、ホワイトスポットが完全に消えるわけではありませんが、ほとんど目立たない状態にすることができます。初期の虫歯によるホワイトスポットが適応で、エナメル質形成不全にはほとんど効果がないとされていますが、当院では独自のテクニックにより、エナメル質形成不全歯にも対応しています。ホワイトニングと併用するテクニックによりブラウンスポットにも効果があります。上述のエナメルマイクロアブレージョンよりもこちらの方が適応範囲が広く効果も優ります。
ほかの治療法の場合 | Icon(アイコン)の場合 | |
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ホワイトニング | ホワイトスポットが小さい場合に、歯自体を白くして、色の差をできるだけ目立たないように処置を行います。 | ホワイトニングでは、逆にホワイトスポットが目立つ可能性があります。Icon(アイコン)は、ホワイトスポットをきれいに改善できます。 |
ティースマニキュア | 歯にマニキュアを塗って白濁を隠します。時間の経過とともにはがれるので、長持ちはしません。 | Icon(アイコン)は、ホワイトスポットを一時的に隠す方法ではなく、根本からの改善をめざします。 |
コンポジットレジン | ホワイトスポットの部分の歯を削り、歯科用プラスチックである「コンポジットレジン」で貼り付けます。 | 歯を削らずにホワイトスポットが改善できます。歯の寿命を縮めることのない治療です。 |
ラミネートべニア | 歯の表面を全体的に削り、セラミック製の白い板のようなものを貼り付けます。きれいに仕上げることができます。 | 歯を削らずにホワイトスポットが改善できます。歯の寿命を縮めることなく、きれいな状態が実現できます。 |
MIペースト | カルシウムやリンなどの歯を形成するための成分である「ミネラル」が含まれたMIペーストを塗ります。効果があらわれるまで時間がかかります。 | 治療は1日で終わることがほとんどです。時間も30分~1時間ほどで終わります。(症状によっては1日で終わらない場合があります) |
ホワイトスポットの深さ
歯を削る方法と削らない方法
- 歯に白い斑点があるのは何ですか?
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歯の色が通常よりも白くなっている部分を「白斑(はくはん)」といいます。 歯の白いしみ、歯の白濁、ホワイトスポットといわれることもあります。 白斑には初期虫歯が原因のもの、生まれつきや乳歯外傷の影響を受けた永久歯など、虫歯以外が原因のものがあります。 初期虫歯が原因の白斑は、表面がザラザラで、光沢がない傾向にあります。
- ホワイトスポットとは何ですか?
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ホワイトスポットという歯の表面にできる白い斑点模様の病気です。 そもそも、ホワイトスポットができる原因としては主に「初期虫歯」と「エナメル質形成不全(エナメル質の構造が正常につくれなかった)」の2つが考えられます。
- ホワイトスポットは自然に消えますか?
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ホワイトスポットは、歯の結晶構造に変化が起きているため自然に治ることはありません。
- ホワイトスポットは歯磨き粉で治りますか?
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ホワイトスポットはエナメル質の0.2~0.8mmに及ぶ結晶構造の変化のため、歯磨き粉で消失することはありません。
- 歯にホワイトスポットができる原因は何ですか?
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表層下脱灰が生じている部分は、脱灰によって細かい空洞がたくさんできていて軽石のようになっています。 この部分に光が当たると健全な部分とは光の屈折率や透過性が違うので白く見えるのです。 乳歯に外傷や感染が起こるとその下に待機している永久歯に影響を与え、ホワイトスポットが生じることがあります。
- ホワイトスポットを放置するとどうなりますか?
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ホワイトスポットは虫歯のごく初期の段階やエナメル質の形成不全などから生じますが、虫歯に起因する場合、虫歯予備軍の状態である可能性があります。 そのままにしておくと、大きな虫歯になってしまうこともあるから注意が必要です。
- ホワイトスポットはホワイトニングで治りますか?
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ホワイトスポットをなくそうと、ホワイトニングをする方がいますが、ホワイトスポットに対して、ホワイトニングはほとんど効果が得られません。 また、元々ホワイトスポットがある人がホワイトニングを行う事で目立つようになってしまうこともあります。
- ホワイトスポットは痛みますか?
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ホワイトスポットは歯の表面が白くなっている部分はエナメル質が脱灰(だっかい)されており、やわらかくなっています。 歯に穴は開いておらず、痛みやしみる感覚もありません。
- ホワイトスポットは何日で治りますか?
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ホワイトスポットの深さにもよりますが、ホワイトスポットが表層面にある方は1回の処置で効果が現れます。歯の内部にある方は、数回の処置で効果が徐々に現れます。効果が出ない場合はホワイトスポットが深いケースが考えられるため、別の治療方法を検討することもあります。
- ホワイトスポットは保険適用になりますか?
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ホワイトスポットは、虫歯ではありません。 そのため、虫歯や歯周病など、疾患に対する治療に適用される健康保険は適用外となります。
- ホワイトスポットの治療費は?
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アイコンを用いたホワイトスポット治療は、1歯につき、1回¥22,000です。
- ホワイトスポットの治療は年齢制限はありますか?
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決まった年齢制限はありません。ラバーダム防湿法というゴムのシートで歯を露出させる手法が必要であることと、長時間の治療になることから、前歯がある程度生えていて、治療時間にも耐えられる必要があります。以上から、患者さんによりますが小学校中学年程度から適応になってくると思われます。
- ホワイトスポットの治療は妊娠中でもできますか?
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妊娠中の方には安全性が確立されておらず、また緊急性が低いため原則的に禁忌となっております。
- ホワイトスポットの治療は痛みを感じますか?
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Icon(アイコン)の材料そのものでは痛みは感じませんが、ラバーダム防湿法で金属のツメや糸で歯茎を圧迫する痛みを感じることがあります。そのような場合には必要に応じて麻酔を使用します。
- ホワイトスポットの処置時間はどのくらいですか?
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1時間程度です。
- ホワイトスポットの治療が受けられないケースはありますか?
-
重度の形成不全や、既にホワイトスポットの一部が削ってありコンポジットレジン充填されている場合は適応になりません。
B1出口 徒歩3分
ハチ公口 徒歩5分
夜19:30時まで診療しているので、お仕事帰りや学校帰りもご予約いただけます。
また、土曜も診療しているので、渋谷へお出かけのついでにも気軽に立ち寄れます。
渋谷駅ハチ公口がおすすめです。
(ハチ公口からタワーレコード方面へ一直線。曲がらず大通り沿いにあります)
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(改札からB1出口まで地下を通ったままお越しいただけます)
雨の日や、暑い日、寒い日は、MIYASHITA PARK(宮下パーク)を通ると快適でおすすめです。
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MODIを左手に見ながら直進します。
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